目次
Zen3 Ryzen 4000番台の性能
(All Image credit:AMD)
Zen3 全体的な性能
海外サイトのリーク情報によればZen2に対して性能が17~20%上昇している事が濃厚そうです。7nmベースの構造に改良が加えられ、IPCの増加と低消費電力でZen2の旧シリーズより高いクロック数を実現させています。
Zen3 コア数スレッド数
また、Zen3の構造に進化しシングルコアで4つのスレッドを処理できるようになっているとのリーク情報もあり(例:4コア/ 16スレッド、16コア/ 64など)。蓋を開けてみるまでは分かりませんがそうなってくると益々マルチスレッド機能やレンダリング性能が上がる事になります。個人的にはこの情報は信憑性が薄いと思いますが、実装されれば夢があります。
Zen3 クロック数
Zen3になる事でZen 2よりも200~300MHzクロックが上昇すると言われています。一説によると16コア、32スレッドの4.8GHzブーストクロックを備えたAMDのZen 3ベースのRyzen 9 4950X CPUなどが開発されているとされ、シングルコアでもIntelに迫りそうな勢いです。
Zen3 CPUの構造
7nmで、5nmの噂などもありましたが前回のZen2ベースの構造に改良を加えた物になりそうです。浮動小数点演算が50%増加、zen2構造の7nmに対して改良が加えられ消費電力を10%減らしながらトランジスタ密度を20%向上させています。
またICPが17%前後増加し、キャッシュにも改良が加えられ2倍に向上。
Zen3 チップセット
Zen3の登場に合わせてX670のマザーボードが登場すると言われていてB550やA520などの今年度発売されたマザーボードとも互換性があります。またB450でもBIOS更新で使えます。PCIe4.0は変わらないままです。
既に登場したRyzen 4000番台4750G,4650G,4350Gシリーズ
既に4000番台で登場した4750Gシリーズですが、内蔵グラフィック性能が大幅に向上し、Ryzen7 3700X相当のCPU性能があります。構造はZen2のままですが4750Gは前回の3400Gのより数倍高い性能を持っています。これから登場するZen3は流石にここまで性能が上がっているわけではありませんが、グラフィック性能のクロック数が700MHzも上がっているので、直接Zen3の構造とは関係ないかもしれませんが3000番台から4000番台は大きく進化しているという事が、既に発売された商品から分かります。
Zen3 4000番台Ryzenの発売時期
2020年中に第4世代Ryzenが投入される事は明言されています。濃厚なのが10月と言われており、そうでない場合は年末付近になりそうです。前回と同じ流れであれば3900X(今回では4900Xに相当する)主要のCPUが一気に発売されその後で3950Xや3300Xに当たる(4950Xや4400Xのような)特別性能が高かったり、コスパが高かったりする型番が発売される可能性が高いです。
日本は好待遇されているのか、先駆けて4750G~4350Gが発売されました。夏休みの期間で割と売れたみたいで性能的には評判が良いです。G付きのモデルで構造的にはZen2になりますが前回の3000番台と比べると異常なくらい性能が上がっています。
Zen3 4000番台Ryzenの価格
これはまだ情報が出ていませんが前回の時点ではIntelと競っていましたが、今はリードしているので前回よりも高くなる可能性が高いです。
自作PCにおけるZen3とRyzen4000番台
基本的にはZen2で登場したCPU型番が順当に20%ずつ性能が上昇して登場する可能性が高そうです。リーク情報では16コア、32スレッドの4.8GHzブーストクロックを備えたAMDのZen 3ベースのRyzen 9 4950Xが登場したり、1コアで4スレッドまで対応できたりと、様々な情報が飛び交っていますが、発売されるまで確かな事は分かりません。ただ、Zen2から省電力が上がり性能も上がってくるでしょう。
4600や4700Xなどの型番が予想され、当然その辺りが主軸になってきます。ハイエンド付近はマルチコア性能ではIntelに勝って当たり前の状況になっているので、シングルコア性能でどれくらいIntelのCPUに近づけるかが焦点になってきます。既にIntelはマルチコア性能では今の構造のままではRyzenに勝てないのでそちらは捨ててシングルコア性能を5.3GHzまで上げる方向性にシフトしてきています。今の14nmの構造では限界があるので、新たに構造ごと大きく変えたCPUを開発しているくらいなのでその本気度は高いと言えます。
既にマーケットでは10400F以下ではZen2の3000番台が制圧しており、安価帯の自作PCではRyzen一択となっています。3600と10400Fがいい勝負のコスパなのでZen3の登場でこの辺りの価格帯のコスパもRyzenが取ってくる可能性は高いです。
気になるハイエンド付近の10700K以降のIntel CPUとRyzen4000番台のハイエンド付近のCPUのシングルコア性能が20%性能が向上することによってゲーム性能がIntelに勝てるのかと言うと、正直微妙な所で4950Xのクロックが4.8のままでは厳しいでしょう。Ryzenの構造的にシングルコアの性能がIntelのハイエンドのシングルコア性能に特化した造りになっているCPUを超えるのは20%程度の上昇では厳しそうです。
しかしながら10700Kと10900K以外では全てZen3の最新Ryzenがマーケットを制圧する可能性は非常に高いです。第十世代のIntelは第三世代のRyzenにシングルコアやゲーム性能の優位は保っていますがそれ以外の特にマルチコア性能等で負けている部分が多く、今はAMDの方が開発競争でリードしています。この状況で更に次の構造のCPUを年内に投入するという事なので、当分AMDの優勢は変わらなそうです。
海外リーク情報のZen3,Zen4,Zen5開発ロードマップ
Ryzen 2000 | Ryzen 3000 | Ryzen 4000 | Ryzen 5000 | Ryzen 6000 | |
---|---|---|---|---|---|
構造 | Zen (1) / Zen+ | Zen (2) / Zen+ | Zen (3) / Zen 2 | Zen (3)+ / Zen 3? | Zen (4) / Zen 3? |
プロセス | 14nm / 12nm | 7nm | 7nm+ / 7nm | 7nm+ / 7nm | 5nm / 7nm+ |
サーバー用 | EPYC ‘Naples’ | EPYC ‘Rome’ | EPYC ‘Milan’ | EPYC ‘Genoa’ | EPYC ‘TBD’ |
コア/スレッド | 32/64 | 64/128 | 不明 | 不明 | 不明 |
Threadripper | Ryzen Threadripper 2000 Series (Coflax) |
Ryzen Threadripper 3000 Series (Castle Peak) |
Ryzen Threadripper 4000 Series (Genesis Peak) |
Ryzen Threadripper 5000 Series |
Ryzen Threadripper 6000 Series |
コア/スレッド | 32/64 | 64/128 | 64/128? | 不明 | 不明 |
Ryzen | Ryzen 2000 Series (Pinnacle Ridge) |
Ryzen 3000 Series (Matisse) |
Ryzen 4000 Series (Vermeer) |
Ryzen 5000 Series (Warhol) |
Ryzen 6000 Series (Raphael) |
コア/スレッド | 8/16 | 16/32 | 16/32 | 不明 | 不明 |
Ryzen G付き APU (AM4) |
Ryzen 2000 Series (Raven Ridge) |
Ryzen 3000 Series (Picasso Zen+) |
Ryzen 4000 Series (Renoir Zen 2) |
Ryzen 5000 Series (Cezanne Zen 3) |
Ryzen 5000 Series (Rembrandt Zen 3) |
発売年 | 2018 | 2019 | 2020/2021 | 2020/2021 | 2021/2022 |
EPYC(サーバー用)
Ryzen 2000 | Ryzen 3000 | Ryzen 4000 | Ryzen 5000 | Ryzen 6000 | |
---|---|---|---|---|---|
構造 | Zen+ | Zen 2 | Zen3 |
Zen (3)+ / Zen 3? | Zen (4) / Zen 3? |
プロセス | 14nm / 12nm | 7nm | 7nm+ | 7nm+ / 7nm | 5nm / 7nm+ |
サーバー用 | EPYC ‘Naples’ | EPYC ‘Rome’ | EPYC ‘Milan’ | EPYC ‘Genoa’ | EPYC ‘TBD’ |
コア/スレッド | 32/64 | 64/128 | 不明 | 不明 | 不明 |
Threadripper (レンダリング用)
Ryzen 2000 | Ryzen 3000 | Ryzen 4000 | Ryzen 5000 | Ryzen 6000 | |
---|---|---|---|---|---|
構造 | Zen+ | Zen 2 | Zen3 |
Zen (3)+ / Zen 3? | Zen (4) / Zen 3? |
プロセス | 14nm / 12nm | 7nm | 7nm+ |
7nm+ / 7nm | 5nm / 7nm+ |
Threadripper | Ryzen Threadripper 2000 Series (Coflax) |
Ryzen Threadripper 3000 Series (Castle Peak) |
Ryzen Threadripper 4000 Series (Genesis Peak) |
Ryzen Threadripper 5000 Series |
Ryzen Threadripper 6000 Series |
コア/スレッド | 32/64 | 64/128 | 64/128? | 不明 | 不明 |
Ryzen (一般向け,自作PC)
Ryzen 2000 | Ryzen 3000 | Ryzen 4000 | Ryzen 5000 | Ryzen 6000 | |
---|---|---|---|---|---|
構造 | Zen+ | Zen 2 | Zen3 |
Zen (3)+ / Zen 3? | Zen (4) / Zen 3? |
プロセス | 14nm / 12nm | 7nm | 7nm | 7nm+ / 7nm | 5nm / 7nm+ |
Ryzen | Ryzen 2000 Series (Pinnacle Ridge) |
Ryzen 3000 Series (Matisse) |
Ryzen 4000 Series (Vermeer) |
Ryzen 5000 Series (Warhol) |
Ryzen 6000 Series (Raphael) |
コア/スレッド | 8/16 | 16/32 | 16/32 | 不明 | 不明 |
Ryzen(一般向け内蔵グラフィック,自作PC)
Ryzen 2000 | Ryzen 3000 | Ryzen 4000 | Ryzen 5000 | Ryzen 6000 | |
---|---|---|---|---|---|
構造 | Zen | Zen+ | Zen 2 | Zen (3)+ / Zen 3? | Zen (4) / Zen 3? |
プロセス | 14nm / 12nm | 7nm | 7nm+ / 7nm | 7nm+ / 7nm | 5nm / 7nm+ |
Ryzen G付き APU (AM4) |
Ryzen 2000 Series (Raven Ridge) |
Ryzen 3000 Series (Picasso Zen+) |
Ryzen 4000 Series (Renoir Zen 2) |
Ryzen 5000 Series (Cezanne Zen 3) |
Ryzen 5000 Series (Rembrandt Zen 3) |
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