(難易度:★★☆☆☆)
この記事では、これからWordを使い始めようとしている方向けに、Wordの基本操作を解説します。Wordをまったく使ったことがない方でも分かるように解説していきますので、ぜひWordで文書を作成できるようになってください。
Word画面の各部の名称
Word画面の各部の名称と基本的な機能を説明します。使い方が分かれば名称を覚えていなくても使用には問題ありませんが、名称を覚えておくと、他の人と会話をするときなどに便利です。
Word画面の各部の名称
- クイックアクセスツールバー
初期状態では、自動保存、上書き保存、元に戻す、やり直しの4つのボタンがあります。右側にある▼をクリックすると、「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」が表示され、他の操作も追加が可能です。 - タイトルバー
現在、開いている文書のファイル名が表示されます。 - タブ
「ファイル」「ホーム」「挿入」などと書かれたひとつひとつのボタンを「タブ」と言います。機能がグループ別に分類されており、例えば「デザイン」タブをクリックすると、デザインに関連した機能が、その下のリボンに表示されます。 - リボン
タブで分類されたそれぞれの機能のボタンが、ここに表示されます。 - 文書ウィンドウ
Wordのメインとなる領域で、ここに文字を入力していきます。印刷時の用紙にあたるのがこの領域ですので、印刷をするとここに表示されているように印刷されます。 - ステータスバー
文書全体のページ数や現在のページ、文字数など、文書情報がここに表示されます。 - 表示選択ショートカット
閲覧モード、印刷レイアウト、Webレイアウトの表示切り替えができます。 - ズームスライダー
左右にスライドさせることで、文書表示の大きさを変更できます。
※この記事は、Microsoft 365のWordを利用して説明しています。他のバージョンのWordでは、操作方法が異なる場合があります。
Word 文書を開く方法
新規で文書を作成する方法については、別の記事で紹介していますが、ここでは、既に作成してある文書を開く方法について説明します。
Wordを起動するとWordのスタート画面が表示されます。スタート画面には、「最近使ったアイテム」という項目があり、ファイルが表示されていますので、開こうとしているWord文書がここにあれば、ファイル名をクリックすると、編集画面が表示されます。
Wordのスタート画面
スタート画面の「最近使ったアイテム」に開こうとしているWord文書がない場合には、左にある「開く」をクリックします。そうすると「開く」という画面が表示されるので、使っているパソコン内にファイルがあるのであれば、「このPC」をクリックします。右側に主要なフォルダとドライブが表示されるので、ファイルが保存されている場所をクリックして、ファイルを探します。
Wordの開く画面
ファイルがOneDriveにある場合も、操作方法は同様です。OneDriveをクリックしてファイルを探しましょう。
Word 入力に関する基本操作
ここでは、Wordに文字を入力する際の基本操作について説明します。
文書編集領域
Wordの画面には、中央に白い大きな領域がありますが、これが印刷の用紙をあらわしています。Wordにはあらかじめ余白が設定されており、この白い大きな領域には、余白をあらわすマークも表示されます。余白の内側が、通常の文書を編集する領域です。
Wordの文書編集領域
カーソル
文書編集領域には、小さな縦棒が点滅しています。これをカーソルと呼びます。このカーソルが、文字を入力したり、削除したりする際の基点になります。そのため、文字を入力する際は、文字を入力したい位置にこのカーソルを移動してから、文字の入力を始めます。
カーソル
削除
文字を削除するには、まずはカーソルを削除したい文字にあわせます。そして、deleteキー、またはbackspaceキーを使って文字を削除します。deleteキーを押すとカーソルの右側の文字、backspaceキーを押すとカーソルの左側の文字を削除できます。
- deleteキー:カーソルの右側の文字を削除
- backspaceキー:カーソルの左側の文字を削除
改行
改行をするには、まずはカーソルを改行したい文字の前にあわせます。そして、enterキーを押します。enterキーを押すと改行のマークが表示されて、カーソルが次の行に移動します。
この改行までが1つの段落として扱われますので、改行をすると新しい段落へ移ったことになります。
改行
文字列の選択
文字列に対して操作をしたいときや、文字の修飾をしたいときは、まず文字列を選択します。文字列を選択するには、選択したい文字列にカーソルをあわせます。そして、選択したい文字列の上で、カーソルをドラッグすると、文字列を選択することができ、選択された文字の背景色がグレーになります。
文字列の選択
コピー、切り取り、貼り付け
同じ文字列を別の場所にも挿入したい場合は「コピー」、文字列を別の場所に移動させたい場合には「切り取り」をして、挿入したい場所に「貼り付け」をします。
コピーや切り取りをするためには、まずはコピーまたは切り取りたい文字列を選択します。
その後は3つのやり方があります。ホームタブのリボンの左端にあるボタンを押すか、選択された文字列の上で右クリックをするか、ショートカットキーを利用してコピーまたは切り取りをします。
そして、カーソルを挿入したい場所にあわせて、コピーまたは切り取りをしたときと同様に貼り付けをします。
コピー、切り取り、貼り付け
Wordよく使うショートカットキー20選
ここではWordで最もよく使用するショートカットキー20選をまとめて紹介しています。
- Ctrl+X:カット
- Ctrl+C:コピー
- Ctrl+V:ペースト
- Ctrl+O:文書を開く
- Ctrl+N:文書を新規作成
- Ctrl+S:文書を保存する
- Ctrl+W:文書を閉じる
- Ctrl+A:すべてを選択
- Ctrl+B:太字にする
- Ctrl+I:文字の書式設定を適用
- Ctrl+U:下線の書式を適用
- Ctrl+[:フォントサイズを1ポイント小さく
- Ctrl+]:フォントサイズを1ポイント大きく
- Ctrl+L:テキストを左揃え
- Ctrl+R:テキストを右揃え
- Ctrl+E:テキストを中央配置に
- Esc:コマンドを取り消し
- Ctrl+Y:前の操作をやり直す
- Ctrl+Z:前の操作を戻す
- Ctrl+Alt+S:文書ウィンドウを分割/解除
Word 書式設定に関する基本操作
文字を入力した後、文書をきれいに見せるためには、文字列を修飾する必要があります。そこで必要になるのが、書式設定に関する操作です。
文字列の書式を設定するには、文字列を選択した後、3つの方法があります。リボンにあるボタンを押す、選択した文字列の上で右クリックをする、ショートカットキーを利用の3つですが、この記事では、リボンにあるボタンを使って説明します。
書式設定に関する項目は、ホームタブのリボンにあります。
フォントの変更
Wordでは文字のフォントを変更することができます。まずは、変更したい文字列を選択します。次に、リボンに表示されているフォント名の右側にある▼をクリックします。そうすると利用できるフォントの一覧が表示されますので、この中から利用したいフォントを選択します。
フォントの変更
フォントサイズの変更
文字サイズを変更したい文字列を選択します。リボンに表示されているフォントサイズの数字を変更すると、文字の大きさが変わります。数字が大きくなると文字の大きさは大きくなりますし、数字が小さくなると文字の大きさは小さくなります。
また、フォントサイズの数字の右隣には、大きいAと小さいAのボタンがあります。このボタンを使っても、文字サイズは変更できます。
フォントサイズの変更
太字、斜体、下線、取り消し線
文字を太字や斜体にしたり、下線や取り消し線を引いたりすることができます。修飾したい文字列を選択して、リボンにあるボタンをクリックします。下線のボタンの右には▼が表示されていますが、この▼をクリックすると、下線の種類を選べます。
太字、斜体、下線、取り消し線
文字色の変更
文字色を変更したい文字列を選択します。リボンに表示されている文字色のボタンの右にある▼をクリックします。文字色の一覧が表示されるので、文字色を選択します。
文字色の変更
Word 表示設定に関する基本操作
Wordを初めて使用する時点で知っておきたい表示設定には、2つの項目があります。まずは、表示タブのリボンにある「表示」の項目です。画面の表示タイプを選べますが、印刷するための文書を作成するのであれば、通常は印刷レイアウトを使用します。
2つ目は、ズームの項目です。ズームのボタンをクリックすると、表示倍率を変更することができます。画面にページ全体を表示させてバランスを見たいときなどは、この機能が便利です。
Wordの表示設定
Word 印刷に関する基本操作
印刷をするときは、ファイルタブから操作することができます。ファイルタブをクリックするとホーム画面が表示されるので、左側にある印刷の文字をクリックします。印刷プレビューが表示されるので、確認して、印刷を実行します。
まとめ
この記事では、文字の入力や修飾の方法を中心に、Wordの基本操作を解説しました。この記事の内容が分かれば、ある程度はWordを操作できるようになりますので、まずはWordを利用してみて、慣れていくとよいでしょう。Wordの操作(導入編) Wordでできること【第1章,難易度★☆☆☆☆基本編】
Wordの基本操作と名称【第2章,難易度★★☆☆☆基本編】
Word ページのレイアウト【第3章,難易度★★☆☆☆基本編】
Word 段落の書式【第4章,難易度★★☆☆☆基本編】
Word 表・画像・ワードアートの挿入【第5章,難易度★★★☆☆基本編】
Word 文章校正ツール【第6章,難易度★★★☆☆基本編】
Word 目次の作成【第7章,難易度★★★★☆基本編】
Word 差し込み文書(宛名印刷)【第8章,難易度★★★★★応用編】
Word,ワード 使い方まとめ初心者~プロまで【全1章~8章】
PowerPoint,パワーポイント 使い方まとめ初心者~プロまで【全1章~7章】
Excel,エクセル 使い方まとめ初心者~プロまで【全1章~8章】
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