(難易度:★☆☆☆☆)
Word(ワード)は、Microsoft社が提供している文書作成のためのソフトウェアです。文書作成のためのソフトウェアは、ワープロソフトとも呼ばれます。文字の入力や編集だけではなく、字送りや行間の調整、文字の修飾などをして、印刷物にあわせた文書作成が可能です。
パソコン購入時に、Wordがパソコンに付属されているモデルも多くあり、Wordはとても普及しているソフトウェアです。この記事では、Wordでできることや、Wordを初めて使用する方が必要な操作などを解説します。
Wordでできること
Wordは文書作成のためのソフトウェアですので、例えば、企画書、報告書、レターのようなビジネス文書、学術論文、履歴書、チラシやポスター、はがきや宛名の印刷など、さまざまなタイプの文書を作成して、パソコンの画面上で編集したままに印刷することができます。
また、作成する文書は文字だけではなく、表やグラフを挿入したり、写真を貼り付けたり、図形を描いたりすることも可能です。
Wordの入手方法
Wordは、大きく分けて3種類のタイプがあります。種類によって価格や購入方法が異なりますので、それぞれの特徴を理解して、使用目的にあったものを選びましょう。
- Microsoft 365(サブスクリプション型)
- Microsoft OfficeまたはMicrosoft Word(買い切り方)
- Office OnlineまたはWeb版Word
Microsoft 365(サブスクリプション型)
月間または年間契約で料金を支払って利用します。Wordだけではなく、ExcelやPowerPointなども含まれていて、ソフトは常に最新の状態で利用できます。Microsoftのウェブサイトで契約することができ、ソフトをダウンロードして、パソコンにインストールします。
Microsoft OfficeまたはMicrosoft Word(買い切り型)
買い切り型のタイプです。Word以外のソフトもパッケージになったMicrosoft Officeを購入してWordを利用することもできますし、Word単体で購入することも可能です。家電量販店の店舗やウェブサイトなどで購入できます。買い切り型ですので、原則的には永続使用ができます。ただし、Officeは約3年ごとに新しいバージョンが発売されています。新しいバージョンのOfficeにはアップデートができませんので、Officeがアップデートされ、Wordのバージョンも新しくなると、旧バージョンのWordしか使用できないことになりますので、注意が必要です。
Office OnlineまたはWeb版Word
ウェブブラウザ上で編集ができるWeb版Wordです。パソコンにインストールすることはできませんし、機能も制限されていますが、自動でOneDriveに保存されるようになっており、複数の人とデータの共有も可能です。Microsoftアカウントにログインすることで、無料で利用できます。
いずれのバージョンも基本的な使い方は同じです。この記事では、Microsoft 365を利用して説明しています。
Wordのファイル作成・保存
Wordで文書を作成するには、まずはWordを起動します。Wordを起動すると、スタート画面が表示されますので、新しく文書を作成するのであれば、「白紙の文書」をクリックしましょう。
Wordのスタート画面
「白紙の文書」をクリックすると、すぐに入力画面が表示されます。これで文字の入力が始められます。ただし、入力を始める前に、まずはファイルを保存しておくのがよいでしょう。保存するためには、左上にある「ファイル」をクリックします。
Word画面の例
ファイルをクリックすると画面が切り替わるので、「名前を付けて保存」をクリックします。次に、「このPC」をダブルクリックすると「名前を付けて保存」というウィンドウが表示されるので、保存する場所を選び、お好きな名前で「ファイル名」を入力します。「ファイルの種類」は通常、既定の「Word文書(*.docx)」のままで変更する必要はありません。
今回は、保存場所に「このPC」を選択しましたが、OneDriveのアカウントがあれば、OneDriveに保存することも可能です。OneDriveに保存すると、別のパソコンやスマートフォンからも編集することができます。
Wordファイル保存画面の例
Word以外の文書作成ソフトとの互換性
文書作成のためのソフトウェアはWord以外にもあります。例えば、Googleドキュメントがその代表例と言えるでしょう。Googleドキュメントは、パソコンにインストールするのではなく、ブラウザを利用して文書を作成しますので、Web版Wordと似ています。
このGoogleドキュメントとWordには、互換性がありますので、どちらでも読み取りができ、編集も可能です。ただし、互換性があると言っても、フォントが対応していなかったり、挿入した表に問題が生じたりします。そのため、文書を作成する際は、どれか1つのソフトに決めて、利用するようにしましょう。
まとめ
この記事では、Wordの概要から、Wordの入手方法とWordを初めて使う際に必要な操作方法について解説しました。
具体的な文書の作成方法や、Wordの各種機能については別記事で解説していますので、そちらも併せてご覧いただき、日々の業務にお役立てください。
広く普及しているだけに、とても使いやすいソフトウェアです。まずは積極的に使用して、分からない点があれば、その都度、調べながら使い方を覚えていくのがよいでしょう。











