Windows11 Insider Preview がインストール,アップデート開始
Windows11のダウンロード,使い方等は以下の記事で紹介しています。

Windows 11 Insider Preview版とは
2021年6月25日にMicrosoftはWindows 11を発表しました(リリースは10月5日)。そして6月28日にWindows 11 Insider Previewが配信されました。
非常に簡単に言うと、Insider Preview版とは開発中のバージョンの事です。いち早く最新の機能や変更点を確認することができますが、完全ではないので、バグや不具合が発生する可能性もある諸刃の剣のようなバージョンです。
プログラマーやエンジニアの方などは、このInsider版をインストールして、自分のアプリやソフトウェアが新しいOSの環境で正常に動作するかなどを確認することがありますが、一般の人々が通常メインで使っているパソコンでInsider版をインストールするのはおすすめいたしません。サブPCか、仮想マシンにインストールして使い心地を確認してみてください。
現在、Windows 11 Insider版を新規インストールすることは出来ません。まだMicrosoftがディスクイメージ(ISO)を用意されていないからです。Insider版のWindows 10をアップデートする形でWindows 11 insiderを使用することが出来ます。
(通常のwindows 10からWindows 11 insider版にアップデートすることは出来ません。)では、Windows 11 insider版のインストール方法をご紹介します。
Windows 11 Insider版ISOのインストール,アップデート方法
今回筆者がWindows 11 insider版をインストールした方法は、Windows 10 Insider版のISOをダウンロードし、それをサブPCにクリーンインストールした後に、Windows 11にアップデートするという方法です。
まず、下記のURLからWindows Insider Programに登録します。
Windows Insider
赤枠の「登録」をクリックします。
「今すぐサイン イン」をクリック。
Microsoftアカウントとパスワードを入力をします。
同意にチェックを入れ、「今すぐ登録」をクリック。その後、「Windows Insider Programへようこそ」と画面が表示されたら、「今すぐフライトする」をクリック。
今回は、Windows 10 Insider版のイメージディスクをダウンロードしたいので、赤枠で囲われた「Windows Insider Preview ISO をダウンロード」をクリック。以下のURLからも移動出来ます。
Windows Insider Preview ISO をダウンロード
クリックしてページが表示された後、下の方にスクロールしていくと「Select edition」と表示されている場所があるのでそこをクリックし、
「Windows 10 Insider Preview (Dev Channel)」を選択します。ここが(Dev Channel)になっていないとWindows 11にバージョンアップ出来ないかもしれないので注意してください。選択後、「Confirm」をクリック。
「Select the product language」で「Japanese」を選択。「Confirm」をクリック。
最後に「64-bit Download」をクリックすると、ディスクイメージISOがダウンロードできます。ファイルサイズは4.5ギガバイトほどでした。
ダウンロードしたISOを、「Rufus」や「ISO to USB」といったソフトウェアを使ってブート起動可能なUSBメモリを作成することが出来ます。そのUSBを利用して、USBからブートするように設定すれば、後は画面の指示に従っていくとWindows 10 Insider版をインストールすることが出来ます。ちなみに「Rufus」の使い方は「ISO の使用 – Windows Insider Program | Microsoft Docs」のサイトの「Windows Insider ISO 用の起動可能な USB の作成」という項目に詳しい使用方法が載せられていますのでご確認ください。
以下はWindows 10 Insider Previewをインストールした後の作業です。
まずはスタートメニューから「設定」をクリック。
「更新とセキュリティ」をクリック。
左の一覧から「Windows Insider Program」をクリック。
「Windows Insider アカウントをリンクする」をクリック。
Windows Insider Programで登録したMicrosoft アカウントでサインインします。
赤枠で囲われた所が、「Dev チャネル」になっていることを確認してください。
その後、左の一覧にある「Windows Update」→ 「更新プログラムのチェック」の順にクリック。
Windows 11 Insider Previewの状態の所が、「ダウンロード中」→「インストール中」→「再起動の保留中」になりましたら準備は完了です。
「今すぐ再起動する」をクリックすれば・・・
Windows 11 Insider Previewのインストールが完了です。
Windows11インストール,アップデート後の変化Windows10との違い
Windows 11 Insider Preview版の外観
ではWindows 11 Insider Preview版の外観から見ていきましょう。
これが新しいデスクトップ画面になります。今までのWindowsとは大きく違うところはスタートメニューが、左下からセンターに移動したことです。それに伴い、タスクバーに表示されるものもセンターに移動しているのがわかります。
今まで通りの左下にスタートメニューがないと嫌だという方は、「個人用設定」→「タスクバー」で左に変更することが出来ます。
「テーマ」も数種類用意されています。
背景も、全体的な配色も一度に変更されます。
エクスプローラーを表示した画面です。新しくアイコンが追加されました。それぞれに色がついて判別しやすくなりました。またメニューリボンの表示も変更されています。Windows 11Insider版では切り取り、コピー、貼り付けといったよく使う動作が上部にアイコンで表示されるようになっています。この変更は慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
右クリックのメニューも変更されました。先程のメニューでの変更と同じく、切り取り、コピー、貼り付けといった作業は全てアイコンで表示されています。
新しい設定画面。シンプルでわかりやすい。
今までの「コントロールパネル」は健在でした。
Windows 10では通知バーと設定が一緒だったアクションセンターは廃止。「ネットワークとボリューム」ボタンをクリックすると、ネットワーク、ブルートゥース、ボリュームなどを設定する、クイックアクションが表示される。
「時刻と日付」をクリックすると、カレンダーや通知が表示されるようになった。
初期状態でタスクバーに表示されているものは左から、「スタート」、「検索」、「タスクビュー」、「ウィジェット」、「Microsoft Edge」、「Microsoft Store」、「メール」、「エクスプローラー」です。
スタートメニューをクリックしたところ。「ピン留め済み」のエリアは、Windows 10の時にはタイルとかライブタイルと呼ばれおり、ライブタイルに表示させたいものを「スタートにピン留めする」ことで追加することが出来ました。
Windows 11でも「スタートにピン留めする」することにより、自分で使いやすいようにカスタマイズすることが出来ます。よく使用するプログラムや、フォルダなどをピン留めしておくと非常に便利です。使わなくて邪魔と思われるものはピン留めを外しておきましょう。
画面右上に「すべてのアプリ」という所があります。ここをクリックすると、
アルファベット順に、インストールされているアプリなどが表示されます。この画面は今までWindowsのスタートボタンを押した時と同じ表示で見慣れた感じがあります。
スタートボタンの左下には、アカウント名が表示されています。そこをクリックすると、アカウント設定の変更、ロック、サインアウトを選択することが出来ます。
スタートボタン右下にはいつもの電源マーク。ここから、スリープ、シャットダウン、再起動を選択することが出来ます。更新プログラムがあると写真のように、オレンジ色のマークが表示され、更新してシャットダウンと、更新して再起動のメニューが追加されます。
あと皆様はお気づきになられたでしょうか。Windows 11で変更になった細かい点に。
ウィンドウの角が丸くなりました!小さい変更かもしれませんが、Windows 11 はこの変更と配色の加減で温かなで親しみやすい印象を受けます。(個人的な感想です。)
タスクバー上の「検索」を押したところ。自分のパソコンの中のアプリや、ドキュメントを検索するのか、インターネット上の情報を検索するのか選ぶことが出来ます。
タスクビューをクリックしたところ。Windows 11では仮想デスクトップが格段に使いやすくなりました。仮想デスクトップという機能はWindows 10から使うことが出来ました。仮想デスクトップを使うと作業領域が増えるので、複数の作業を一台のパソコンで行うときに非常に便利です。
しかし個人的には、Windows 10の仮想デスクトップは使いにくく感じていました。なぜなら基本的な操作を全てショートカットキーで行わなければならなかったからです。仮想デスクトップを追加するにも、切り替えするにも、削除をするにもショートカットキーでした。
Windows 11では基本ワンクリックです。挿絵にあるように、「新しいデスクトップ」をクリックするだけで仮想デスクトップを追加できます。デスクトップの切り替えもクリックひとつで出来ます。追加されたデスクトップはシャットダウン後も維持されますし、仮想デスクトップに名前をつけることも出来ます。
挿絵の「デスクトップ 1」を好きな名前に変更できるということです。仮想デスクトップごとに背景をカスタマイズできるようになりました。ウェブ閲覧用、Office用、ゲーム用などで使い分けることが出来ますね。出先でノートパソコンでガッツリ資料やレポートを作成したいときなどにも非常に役立つのではないでしょうか。
Windows 11ではセカンドディスプレイなどの外部モニターでの動作が改善されています。Windows 11では、外部モニターの接続を解除すると、外部モニターに表示されていたウィンドウが記憶されます。その後またPCを外部モニターに接続すると、外部モニターで開いていたウィンドウが自動的に復元され、中断していた作業を続けることができます。これにより、マルチモニターでのマルチタスク処理がより簡単になりました。
「ウィジェット」を表示したところ。最新のニュースや天気、為替などを見ることができる。
ウィジェットに表示される内容を自分でカスタマイズすることができる。
Windows11のスナップレイアウトWindows10との違い
Windows 10では、ウィンドウを画面の別の場所にスナップさせてワークスペースを整理することができますが、Windows 11では、「スナップレイアウト」により、この機能がさらに強化されます。
この機能では、6つのレイアウトから選択して、開いているアプリケーションをよりよく整理することができます。
Microsoft Office Onlineと、Microsoft Storeとエクスプローラーを起動しています。今までのWindowsではスナップを機能を使って
このように配置することしか出来ませんでした。しかしWindows 11のスナップレイアウトを使うと、
このようなレイアウトや、
縦に三等分といった今まで出来なかったレイアウトに簡単に変更することが出来ます。このスナップレイアウトと前述の仮想デスクトップを使うと、より効率的に作業が出来ます。
Windows11の新しい入力方法Windows10との違い
今回Windows 11 ではスマートフォンのキーボードにヒントを得て、より直感的に使えるように改良されたWindowsタッチキーボードも発表されました。
これがタッチキーボード。
たくさんカラーバリエーションがあります。サイズの変更もできます。
改良されたタッチキーボードには絵文字が追加されており、すぐに絵文字やスタンプ、顔文字などを使うことができます。
タッチキーボードに加えて、タッチディスプレイでのジェスチャー操作も、Windows 11ではよりスムーズになると言われています。トラックパッドで使用しているのと同じジェスチャーを、Windows 11のタッチディスプレイにも適用できるようになりました。
Windows11タッチディスプレイでのジェスチャー操作
三本指のジェスチャー | |
←→左右にスワイプ | 最後に使ったアプリのウィンドウにすばやく切り替える。 |
↓下にスワイプ | デスクトップに戻る(上にスワイプすると、アプリのウィンドウを復元できます)。 |
↑上にスワイプ | タスクビューを開いて、すべてのアプリのウィンドウとデスクトップを見る。 |
四本指のジェスチャー | |
←→左右にスワイプ | 前/次の仮想デスクトップに切り替える |
↑↓上下にスワイプ | (三本指の場合と同様) |
Windows 11 Insider Preview版のゲーム性能
Windows11でマインクラフトのFPS,ゲーム性能を検証
Windows 11 Insider Preview版でマインクラフトのデモ版を起動してみました。ちゃんと起動するかどうか不安でしたが、特に問題なく動作しました。
fpsも常に60以上出ていて正常に作動していることがわかります。
ちなみにこのパソコンの構成は
- CPU:AMD Ryzen 5 1600AF
- メモリ:16GB
- グラフィックカード:NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
というエントリークラスのパソコンです。
Windows11でフォートナイトのFPS,ゲーム性能を検証
続いて、登録プレイヤー数が3億5000万人以上もいるオンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」です。
フォートナイトも無事に起動することが出来ました。
fpsも特に問題ありません。あとはパソコンのスペックによるところが大きいと思われます。
Windows11でAPEX(Apex Legends)のFPS,ゲーム性能を検証
次は、プレイ人口1億人超えのゲーム「Apex Legends」です。
特に問題なく、起動しました。
起動時の標準設定のまま、垂直同期のみOFFの設定でfpsは125出ています。ちなみにオリジンの起動オプションによってFPSリミッターを解除した状態です。
アンチエイリアス、テクスチャフィルタリング、アンビエントオクルージョン品質などを低い設定にしたときのfps。40ほど上がりました。
Windows 11 Insider Preview版でOffice 無料版を検証
続きまして、Microsoft Office 365 無料のWEB版 Officeを起動してみます。
Microsoft Storeから「Office」をダウンロードし、起動した画面。左側のペインにWord、Excel、PowerPointがあるのがわかります。
Windows 11でWordを検証
Wordのテンプレート「MLA スタイルの論文」を表示したところ。
Windows 11でExcelを検証
Excelのテンプレート「シンプルなサービス請求書」を表示したところ。
Windows 11でPowerPointを検証
PowerPointのテンプレート「パーセル」を表示したところ。
Windows 11 Insider版においてWEB版 Officeの使用に関しては問題はありませんでした。
Windows 11 Insider PreviewでのAuto HDRについて
Windows 11にはAuto HDRというゲーム機能を強化する技術があります。画面の照明と色を自動的に更新し、より良い、よりリアルなグラフィックスに仕上げる機能です。
この機能を使うためには以下の条件を満たしている必要があります。
- HDR10に対応したHDRディスプレイ
- DisplayPort 1.4またはHDMI 2.0以上
- 以下のようなPlayReady 3.0に対応した内蔵または専用GPU。
- インテルUHDグラフィックス600シリーズ以上
- Nvidia GeForce 1000シリーズまたはそれ以上
- AMD Radeon RX 400シリーズ以上
筆者もぜひこの機能を試してみて、Auto HDRのON-OFFでゲーム画像を見比べて見たかったのですが、1つ目の項目であるHDR対応のディスプレイを持っていなかったため断念いたしました。なのでMicrosoft公式の画像をみてみましょう。ベセスダの人気ゲーム「The Elder Scrolls V: Skyrim」を使ってこの機能を紹介しています。標準の照明効果とAuto-HDRを並べて比較しています。
Auto HDRのほうが全体的にはっきり、くっきり鮮やかであることがわかります。以下にWindows 11でAuto HDRの設定の方法を記しますので、興味がある方はご確認ください。
まず「スタートメニュー」から「設定」
「ディスプレイ」「HDR」から変更できます。
Auto HDRを使える環境にある方はぜひ試してみてください。
Windows11インストール,アップデートまとめ
Windows 11では多くの改善が行われましたが、最も注目すべきはユーザーインターフェースの全面的な再設計で、デザイン面ではWindows 10から大幅にアップグレードされています。
新しいスタートメニューは合理的で、以前よりもごちゃごちゃしていない印象です。ウィンドウの角が丸くなったことで見栄えが良くなり、他のユーザーインターフェース要素も同様です。
マルチタスクも改善され、スナップレイアウトを簡単に切り替えられるようになり、開いているウィンドウをよりよく整理できるようになりました。
AutoHDRのゲーム機能の向上は、PCでのゲームをより一層楽しむために一役買っています。
Windows 11は、優れた機能とより合理的なユーザーインターフェースを備えた大きな前進といえます。引き続き新しい情報に注目しましょう。

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