自作PC200台以上を作った経験を持つ元パソコンショップ店員がSSDの選び方を解説していきます。まず結論から言うとSSDのベンチマークに関してはSamsung、Crucial、SanDiskが一番高性能です。また日本の市場でも一番売れています。
SSDの人気と現状
重箱の隅をつつくようなベンチマークのとり方をすると極差でSamsungが表面上のスコアが高いですが、体感的な速度は同じくらいなので、SSDはその時々で安い物を入れておくと良いです。個人的にはSamsungは不具合をくらった事があるのでCrucial、SanDisk辺りをオススメしています。SSDの性能差は技術競争でかなり縮まっているので、現時点での安くてコスパが良いSSDを紹介します。また最近はM.2SSDが流行っていますが壊れやすくリスクも有るのでOSやメインのデーターは通常のSSDに保存するようにしましょう。
おすすめSSD性能順
ここではSSDを性能順で並べています。オススメはCrucial、SanDisk。性能的な部分は頭打ちでどれも大差ないです。安い物を狙って購入していきましょう。
1位:SanDisk SSD 500G
- 価格7000円前後
- 容量:500GB
- シーケンシャル読出し速度 : (最大)560MB/秒、シーケンシャル書込み速度 : (最大)530MB/秒
- ランダム読出し速度 : (最大)95K IOPS、ランダム書込み速度 : (最大)84K IOPS
- 耐久性:100TBW
- 保証期間:5年間
読み取りや書き出しの性能は計り方によってはSamsungよりもスコアが高くなることもあり、使っていて一度も壊れたことがないので推しているメーカーです。ただ、日本ではあまり人気が無く、売れ筋としては三番手くらいです。セールや為替で価格が急に下がる事があるので、安い時に変えるとお得なSSDです。
1位:Crucial SSD 500G
- 価格7000円前後
- 容量: 500GB
- Crucial 500GB 内蔵2.5インチ 7mm MX500 SSD
- シーケンシャル読み取り (最大):560MB/s;シーケンシャル書き込み (最大):510MB/s
- インターフェース:SATA 6.0Gb/s
- 4KBランダム読み書き (最大):95K / 90K IOPS
- 保証期間:5年間 (MTTF 180万時間)
個人的に一番オススメしているSSDの一つです。今まで壊れたことが一度も無く、Crucialはメモリやストレージ業界の中で絶対的な信頼があり、歴史のあるメーカーなのでオススメです。セールや為替などでかなり安くなる時があるので、その時に買えればコスパが高いです。
1位:SAMSUNG SSD 860 EVO 500G
- 価格7000円前後
- 容量:500GB
- シーケンシャル:読み出し (最大)550MB/s 書き込み (最大)520MB/s
- 4KBランダム(QD32):読み出し (最大)98,000IOPS、書き込み (最大)90,000IOPS
- フォームファクタ:7mm厚 2.5インチHDD互換
- 保証期間:5年保証(TBW:300TB)
日本市場で一番売れているモデルになります。ベンチマークで測定したスコアは一番高いです。実際のデータ転送も何をするかにもよりますがCrucial、SanDiskと並んで高速で最高性能のSSDのうちの一つです。
4位:WESTERNDIGITAL SSD 500G
- 価格7000円前後
- 容量:500GB
- シーケンシャル読み取り速度 (最大)560MB/s、シーケンシャル書き込み速度 (最大)530MB/sを発揮
- 5年間の製品保証
- 175万時間のMTTFと最大500 TBWの高信頼性
ウエスタンデジタルのSSDは歴史が長く、最近は新たな構造になり以前よりも高性能になりました。上記のSandiskを買収したことでも知られています。
5位:Transcend SSD 480GB 2.5インチ
- 製品特徴: 3D TLC NANDフラッシュメモリ
- 最大読込速度:540MB/s 最大書込速度:500MB/s
- インターフェース:SATA III 6Gb/s
- 容量:480GB
- 3年保証
- オペレーティング・システム(OS):Microsoft Windows 7/Microsoft Windows 8/Microsoft Windows 10/Linux Kernel 2.6.31以降
- 商品の仕様・外観は製造時期 / 発送のタイミングにより画像と異なる場合がございます。
SSDやマイクロSSDで有名なメーカーです。SSDの性能も高いのでオススメ
6位:キングストンテクノロジー SSD 480GB 2.5インチ
- 日本正規代理店品
- 容量:480GB
- 読み取り速度:最大 500Mb/秒 書き込み速度:最大 450Mb/秒
- 書き込みバイト総数(TBW):160TB
- MTBF(平均故障間隔)100万時間
- 3年保証、無料テクニカルサポート
キングストンは昔からあるメーカーで市場からの信頼が高いです。価格が480Gで5000円台と、速度は少し劣りますがコスパに優れています。
おすすめSSDコスパ順
ここではコスパ順にSSDを並べています。上で紹介している物と比べると性能的には少し劣ります。体感的にはさほど差が無いので、とにかく安いSSDを購入したい人向けです。
1位:Crucial クルーシャル SSD 480GB BX500
- 価格7000円前後
- 商品:Crucial SSD BX500 内蔵型SSD 2.5インチ 7mm
- 容量: 480GB 、
- 型番:CT480BX500SSD1 保証: JNHショップ国内 3年保証
- 仕様: シーケンシャル読み取り: 540MB/秒 , シーケンシャル書き込み: 500MB/秒
クルーシャルの安価版。外観をプラスチックの素材にする事で少し安くなっています。性能はそこまで変わらないのでオススメです。
2位 :CFD SSD 512G
- 価格6000円前後
- 容量: 512GB
- シーケンシャル読み取り (最大):550MB/s;シーケンシャル書き込み (最大):510MB/s
- インターフェース:SATA 6.0Gb/s
- ランダム読み書き (最大):65K / 85K IOPS
- 保証期間:3年間
2019年に日本のメーカーから発売された注目のSSDです。性能自体はSamsung、Crucial、SanDiskほどではないですが、似たようなスコアを出す事ができる上、価格が5000円台ととにかくコスパが高い所が特徴のSSDです。更に低用量の物も用意されており、そちらは更に安いので、価格と性能のコストパフォーマンスは全てのSSDと比べてトップクラスです。じわじわと人気になってきておりコスパで選ぶならオススメしたいSSDの一つです。
3位:シリコンパワー SSD 512G
- 価格6000円前後
- 容量: 512GB
- シーケンシャル読み取り (最大):560MB/s;シーケンシャル書き込み (最大):530MB/s
- ランダム読み書き:表記無し
- 保証期間:3年間
こちらもコスパ重視のSSDで最近人気です。性能上位のSamsung、Crucial、SanDiskほどではないですが、価格が6000円台と安価で買えるのでオススメです。
4位:Seagate BarraCuda SSD 500GB
- 価格7000円前後
- 容量: 500GB
- 560/540MB/秒という最大シーケンシャル読取り/書込み速度
- 5年保証
シーゲートはSSDにめっぽう強いメーカーで歴史が古く、保存媒体の有名なメーカーです。
5位:グリーンハウスSSD 480G
- 価格6000円前後
- 容量: 480GB
- シーケンシャル読み取り (最大):500MB/s;シーケンシャル書き込み (最大):400MB/s
- ランダム読み書き:表記なし
- 保証期間:3年間
おすすめM.2 SSDコスパ順
M.2SSDをコスパ順で並べています。クルーシャルやWDの物が安定しているのでオススメです。初心者は壊しやすい保存媒体なので、通常のSSDをオススメします。
1位:WD M.2 SSD SN770 500G NVMe Gen4
- 価格8900円前後
- 容量 : 500GB
- フォームファクター : M.2 2280
- インターフェース : PCIe Gen4 x4
- 読み取り : 連続 最大5,000MB/s, ランダム 最大460K IOPS
- 書き込み : 連続 最大4,000MB/s, ランダム 最大800K IOPS
2位:Samsung 980 500G NVMe Gen4
- 最大転送速度 : 読出 3,100MB/秒、書込 2,600MB/秒
- NVMe (PCIe Gen 3.0 x 4)
- M.2 (2280)
- ハイエンドユーザー、ゲーマー、プロフェッショナル向け
- 5年限定保証/TBW 300TB
2021年に発売されたサムスンのコスパモデルでGen3のものの中ではコスパはトップクラスに高いです。Gen4が使える環境であれば上のSN770の方を選ぶといいでしょう。1TB辺りの価格はこちらの方が割安になります。
2位:WD M.2 SSD SN570 500G NVMe Gen3
- 価格7500円前後
- 【容量】500GB
- 【インターフェース】M.2 PCIe Gen3×4
- 【フォームファクター】M.2 2280
- 【読み取り】シーケンシャル最大 3,500MB/秒、ランダム最大4KB IOPS 360K
- 【書き込み】シーケンシャル最大 2,300MB/秒、 ランダム最大4KB IOPS 390K
3位:Crucial M.2 SSD 512G Gen3
- 価格5000円前後
- 容量: 500GB
- シーケンシャル読み取り (最大):1900MB/s ;シーケンシャル書き込み (最大):950MB/s
- ランダム読み書き:[4KBランダム(QD32)] Read 90K IOPS / Write 220K IOPS
- 保証期間:5年間
M.2SSDの中で価格が安くお手頃なものを選びたい場合はこちら。発熱量が少ないので安定して使えるのと、メーカーがクルーシャルなので安心感があります。読み書きの速度は共に通常のSSDの何倍も速いですし、価格も7000円台なので非常にコストパフォーマンスが高いです。
4位:Corsair M.2 SSD 240GB Force MP510 series
- 価格7500円
- 容量240GB
- MaxRead:3100MB/s
- MaxWrite:1050MB/s
- RandomRead:180,000 IOPS
- RandomWrite:240,000 IOPS
240Gの容量で7000円前後なので、容量的なコスパはWDやクルーシャルに負けますが、速度は勝っておりコストパフォーマンスが高いです。
5位:シリコンパワー M.2 SSD 500G Gen3
- 価格8000円前後
- 容量: 500GB
- シーケンシャル読み取り (最大):3400MB/s ;シーケンシャル書き込み (最大):2300MB/s
- 保証期間:5年間
この読み書き速度で500G、8000円は非常にコスパが高いです。発熱量がありますが、性能自体はクルーシャルより高いです。ただ安定性はこちらの方が低く、発熱量が多いのでヒートシンクを取り付けて使う方が良いです。ヒートシンクは1000円程度。
6位:WD Blue 内蔵SSD M.2-2280 3D NAND 採用 500GB
- メーカー型番:WDS500G2B0B
- 容量:500GB インターフェース:M.2 6Gb/s SA50
- 製品保証:5年保証
- Read シーケンシャル:560MB/s ランダム:95k IOPS
- Write シーケンシャル:530MB/s ランダム:84k IOPS
- SSDモニターアプリ WD SSDダッシュボード利用可能
- データ移行、バックアップアプリ、 Acronis True Image WD Editionソフトウェア利用可能
特に速度的な物は通常のSSDと変わらないです。M.2SSDのポートを使いたい人向け。WDなので性能が高く不良品が少ないです。通常のSSDを入れるスペースが無かったり、M.2SSDの拡張スペースを使いたい人向け
7位:Crucial SSD M.2 500GB MX500シリーズ SATA3.0 Type 2280SS
- [特徴] Crucial MX500は自社製3D NANDを搭載した5年保証の高信頼モデル(M.2タイプ)
- [容量/速度] 500GB SeqRead560MB/s SeqWrite510MB/s
- [4KBランダム(QD32)] Read 95K IOPS / Write 90K IOPS
- [チップ] Micron 3D TLC NAND
- [インターフェイス] M.2 Type 2280SS (SATA3.0)
- [付属品] Acronis True Image (クローン作成用ソフト) *Crucial webページよりDL
- [保証期間] 5年間 (MTTF 180万時間) *パッケージに正規保証シールがないものは保証対象外となります
こちらも上のWDと同じで速度的な物は通常のSSDと変わらないです。M.2SSDのポートを使いたい人や通常のSSDを入れるスペースが無かったり、M.2SSDの拡張スペースを使いたい人向け
8位:Samsung SSD 500GB 860EVO M.2 2280
- シーケンシャル:読み出し550MB/s 書き込み520MB/s
- 4KBランダム(QD32):読み出し98,000IOPS、書き込み90,000IOPS
- 保証期間:5年保証(TBW:300TB)
こちらも上と同じで速度的な物は通常のSSDとそこまで変わらないです。M.2SSDのポートを使いたい人や通常のSSDを入れるスペースが無かったり、M.2SSDの拡張スペースを使いたい人向け
おすすめM.2 SSD性能順
M.2SSDを性能順に並べています。
1位:Samsung M.2 SSD 970FVO 500G Gen3
- 価格13000円前後
- 容量: 500GB
- シーケンシャル読み取り (最大):3500MB/s ;シーケンシャル書き込み (最大):3200MB/s
- 保証期間:5年間
SamsungのM.2SSDで値段が高いですが、どのマザーボードでも高性能な環境を作る事ができます。発熱量は高いですが改良されており、非常に性能が高いのが特徴。ヒートシンクを上に取り付ける事が必須で、パフォーマンスを安定させることができます。
2位:CFD M.2 SSD 500G Gen4
- 価格13000円前後
- 容量: 500GB
- シーケンシャル読み取り (最大):5000MB/s ;シーケンシャル書き込み (最大):2500MB/s
- ランダム読み書き:400K IOPS / Write 550K IOPS
- 保証期間:5年間
Gen4で値段も1.3万円台と、Gen4に対応しているSSDの中では最もコスパが高いM.2SSDです。このGen4は2019年に発売されたX570のマザーボードにryzenの3000番台とGen4に対応するM.2SSDを組み合わせることによって使えるようになります。グラフィックボードは5700XTなどがこれに当たります。X570のマザーボードを使う事が必須になってきますが、とにかく高性能のM.2SSDをコスパ良く入れたい場合はこれで決まりです。
3位:Corsair NVMe Gen4 PCIe M.2 SSD 1TB Force MP600 series Type2280
- 価格25000円前後
- 容量: 1TB
- 日本正規代理店品 保証5年
コルセアから発売されているGen4対応のM.2SSDです。上側にヒートシンクが付いており、安定した性能を誇ります。
自作PCにおけるSSDとM.2SSDの役割と現場の本音
最近はやたらとM.2SSDを推す声がありますが、メインのOSやデーターを保存するストレージ的な役割に使うのは絶対にやめたほうがいいです。M.2SSDは基盤やコンデンサーがむき出しになっているので、取り付ける際に手を滑らせて落としただけでも壊れるリスクがあります。基盤に付いているコンデンサーが一つ欠けただけでも動かなくなるのです。この辺りのリスクを考えると特に初心者にはオススメできません。
また直接マザーボードに取り付ける必要があるので、取り付け方を間違えるとマザーボード自体を壊しかねないです。M.2SSDを取り付ける際に落としてしまうとマザーボード自体のコンデンサーを破損させたりもしかねません。高級マザーボードほどコンデンサーの数も多くなるので、失敗は許されず慎重に取り扱わないといけなくなります。
PCをどれだけ作り慣れている人もSSDをうっかり落としたり、GPUをケースなどでガリッとやってしまった経験はあるはずです。どれだけ手馴れていても直接基盤周りに触れる行為は必ずリスクを伴います。できるだけその回数を少なくすることが故障やトラブルの回数を下げる事につながります。
対してSSDはケーブルを一つ介してマザーボードのポートに取り付けます。マザーボードに直接取り付けないでも済む上に、データーはSSDの中に残ります。また基盤がむき出しになっていないので、壊れにくく、HDDよりも更に故障のリスクが格段に少ないと言われている媒体です。また他にPCに移す際もケーブルを外すだけで済みます。マザーボードを触らないで媒体にアクセスできるという事は、故障させるリスクを格段に少なくすることができます。
M.2SSDのメリットは転送速度ですが、実際のメリットは大容量のデーターを読み込む際のスピードです。実用的な所では大容量のゲームデータを読み込みや、OSの立ち上がりが多少速くなる程度なので、これは既にHDDからSSDで達成されているような体感的に物凄く速く感じると言えるようなレベルではありません。壊れるリスクを冒してまで無理やりM.2SSDを導入するメリットはありません。世界的に見てもこれらの傾向が強く安定しているSSDの方が市場での売り上げが高いです。
ただ最近のM.2SSDは以前から指摘されているような高熱化などの部分はかなり改善されてきており、実用化に乗ったことは事実です。M.2SSDにおける最大のメリットは速度もそうですが、PCの小型化です。desk miniなどにも導入されていますが、ストレージ部分の配線や設置スペースを省けるので、超小型のPCを自分で組み立てる場合には、必要不可欠な存在となりつつあります。
これらの事を踏まえてM.2SSDを導入する場合はSSDの補助ストレージとして導入するのがオススメです。大容量ゲームや単発的なプロジェクトのデータ保存としての使い方をしている人が多いです。メインOSや大切なデータの保存はSSDを使うようにしましょう。また安定的なPC環境を求める場合や初心者は特に通常SSDを使う事をオススメします。
プロが厳選おすすめSSDまとめ
今購入する場合Samsung、Crucial、SanDisk辺りがやはり性能的にオススメになります。また価格で選ぶ場合はCFDがコストパフォーマンスが高いのでオススメです。
最近のSSDはスマホの需要減速と仮想通貨のマイニングブームが終わったことにより、半導体の材料が大量にあまり、値段がここ一年で50%近く安くなっています。現在500G辺り、最高性能のSSDと呼ばれるSundisk,Crucial製のものでも9000円を割ってきており、その価格下落は未だ続いている状況です。また、数年前までは現在の4倍ほどの値段で売られていたSSDですが、技術革新の影響でひと昔前のHDD市場が成熟して、安く売られている時に似た状態になっています。外付けSSDも安くなってきており、狙い目です。最新売れ筋ランキング

SSDの機能解説
- SSDはHDDの進化系でPCの心臓
PCの全データーを入れる心臓的な役割の部分で、PCの核になります。ここの性能が、PCの立ち上げ速度であったり、ソフトの読み込みに大きく影響してきます。CPUの次に優先順位が高いパーツで、グラボやマザボよりも大切な部分です。ここが壊れるとPCの全てのデータやソフトが消えるので、ここはケチらずに一番良い物を入れることをオススメします。
最近は3D NANDという最新設計になり更に進化ており、最小限の電力消費で高コストパフォーマンスを実現し、バッテリーを長持ちさせてくれます。メインソフトやOSはSSDに入れることが主流なので、できれば500G以上のものを入れておいたほうが良いです。
SSDの処理速度は一般的にHDDの2倍以上になる事が多く、ここ2,3年で価格が50%くらい下がりました。
しばらく前では考えられないような価格で、今から自作PCを作る人には嬉しいコスパです。現在は主にSanDisk、Crucial、Samsung、シリコンパワーが価格競争を繰り広げており、売れれば高くなり、売れなければ安くなるなどして価格が変動しています。
SSDの選び方とコツ
容量
基本的には500G以上の物を選んでおいた方が良いです。クリエイターならソフトの関係で1Tは必要。ゲーマーなら250Gくらいで大丈夫です。
最近はmacなどでssdにosやソフトを入れて、HDDにデーター保存するフュージョンドライブなどが流行っていますが、半導体の材料が余って値段が下がってきている今は、全てSSDで構成した方が爆速なので、断然こちらをおすすめします。
macで1Tのssdをカスタムすると7万以上かかるので、より性能の良いSSDを購入後に自分で付け替える人はかなり多いです。これで5万近くは浮くカラクリです。1Tでも安い物なら14000円を割るくらいまで落ちているので、まさに今が買い時と言えます。
読み込み速度
データを読み込む速度です。HDDと比べると、相当早く、快適な環境です。大容量のソフトを起動する時や、macやwindowsパソコンの中身をそのまま移し替える時など、ここの性能が高い方が、早くデータを読み込むことができます。最高性能のSSDで現在、560MB/秒です。ひと昔前のHDDの読み込み速度と比べて、15~20倍程度と考えておいてください。
書き込み速度
データを書き込む速度です。大容量の4Kなどの映像制作や、重たいレンダリングを必要とするCG環境では必須の部分です。ここが遅いと、データーを保存する時間が長くなります。
ランダムアクセス性能
シーケンシャルアクセスはデータへのアクセス方法の1つで、記憶媒体の先頭から順番に検索してアクセスすることです。
それに対して、ランダムアクセスはアクセスしたいデータの場所に直接アクセスすることができる機能です。SSDはこのランダムアクセスなのでここの数値が高いほど、体感速度が上がるので、便利だと感じることができます。
メーカー
昔から地位を確立しているメーカーがCrucialです。またSanDiskも同様に市場からの信頼が高いです。SanDiskはTLC NANDなどのSSD自体の構造改革を率先して行っており、パイオニア的な位置付けです。価格を壊して安くしているのがシリコンパワーで意外にも台湾の会社です。マザーボード含め、台湾製はこの辺りの機材のコスト削減に強い印象。Samsungは雑誌などで宣伝が凄いので、最近人気って感じです。個人的にオススメなのがCrucialかSanDiskで、安いのがいい場合はシリコンパワー,CFDです。理由がこの二社で数十台の自作PCを作りましたが、一度もSSDのトラブルが無かったのと、SSD市場を率先してリードしている、昔からのメーカーの信頼と技術力です。
価格
最近、仮想通貨のマイニングやスマホ市場の減速から、半導体の材料が大量に余っており、SSDやメモリの値段が下がっています。いつ暴騰するかもわからないので今が買い時。安さで言うとシリコンパワー,CFDが一番安いです。他はどれも同じような価格です。SSDは半導体の材料市場の影響を大きく受けます。ゲームやスマホ、グラボの需要供給と大きく関係してくるので、安い時に買っておきたい部分。
NANDフラッシュ
NANDは最近のSSD業界で取り入れられた技術で3D NANDと呼ばれていたりもします。NANDフラッシュはSSDで内部で使用されている部品、で「SLC」「MLC」「TLC」の3種類に分類されています。序列はSLC>MLC>TLCとなっており、上に行くほど性能や耐久性が高いと言われています。
ただ、SLCは値段が高いので個人用のSSDでは使われない事がほとんどです。個人向けに使われている技術はMLCかTLCであり、最近の物のほとんどはTLCを採用しています。
SSDの性能比較
2023年6月時点で一番性能が高く、動作不良が少ないSSDはSamsung、Crucial、SanDiskです。読み込み速度と書き出し速度は今のところ一番高いです。この3つのメーカーがおすすめ。これらは性能面での読み込み速度、保証期間、メーカーの歴史や実績が一番あります。
価格で選ぶならシリコンパワー,CFDです。他のSSDよりも安いです。高負荷のエラーや制限などの情報もありますが、そこまでハードな使い方をしない限りは大丈夫な品質です。
SSDは一般的に品薄状態になる事も多くその場合値上がりします。特にスマホ市場とマイニング市場の影響、ゲーム市場の影響が関係してきます。現在は値下がり傾向。
おすすめのSSD価格,コスパ別
SSDはスポンサーの関係もあって、雑誌や法人サイトでは真実が語られない事が多いです。正直に言うと現場ではSamsung、Crucial、SanDiskが一番使われています。圧倒的な品質やメーカーの信頼があります。この辺りはCPUと同じで中々覆らないような部分だと思います。最新売れ筋ランキング
おすすめのHDDと比較
HDDはWESTERNDIGITALとSEAGATEが開発競争を繰り広げています。4Tくらいが主流で、どちらでも同じくらいの性能です。コスパも変わらないので、売れ筋ランキングの上位の物をいれておくと安心できます。
コスパ的にオススメなのが4Tくらいの物です。SSDに圧倒されているHDD業界ですが、3T4Tの領域はSSDではまだ一般的ではなく、流通しているのも2Tくらいまでです。4TのHDDは昔は高かったのですが、最近はかなり安くなってきており、コストパフォーマンスも高いです。
性能的にはSSDの速度よりも大分落ちます。物によっては70~90%以上も性能差がありますが、大容量のストレージを安価でPCに入れる事ができます。映像などの大容量データを一時的に入れておくのに便利で、ソフトやOSなど起動に関わってくるものはSSDに入れて、両方で使い分ける構成が主流です。
- 2023年6月時点のおすすめHDD
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