残念な事に今話題になっている日本からKへの半導体の材料の輸出制限がかかってしまいました。自作PCの部品ではサムスンがSSDの半導体を作っているのと、LGなどがモニターを作っています。今後の自作PC市場における半導体の影響について解説していきます。
Samsung SSD 1TB 860EVOとCrucial SSD MX500
最近サムスンのEVO860の値段が上昇しており、18000円くらいの値段だったものが22000円まで上がっています。同性能のクルーシャルMX500は12000円です。つまり日本の規制の影響は既に出始めています。現存する物の在庫が無くなって、規制が続くと一気に値上がりしそうです。個人的には仲良くしてほしいものですが、国の決定なので仕方ないと言える部分も分かります。まあ何とも言えませんが。
サムスンが開発しているSSDEVO860なのですが、これが最も売れていて、同サムスン製のSSDの中でも最高と呼ばれている物です。そして既に少しずつ値上がりしています。この辺りは当サイトでもオススメしているクルーシャルのMX500と同程度の性能を誇っており、かなり優秀なSSDと言えます。ただ、値段が同性能のクルーシャルのMX500よりも1TBで6000円以上も高いのでコスパ的に高いとは言えず、オススメしていません。安価版のQVO860も今年発売されましたが、同価格帯のMX500と比べて性能が落ちるのでオススメしていません。
内臓SSDに関してはサムスンの他にもクルーシャルやサンディスク、シリコンパワーなどがあり、かなり競合が強いです。なのでマイニングブーム時のように半導体の価格が爆上がりするような事態にはならなさそうです。個人的には少し上がりそうな感覚はあります。
Samsung 970 EVO Plus とM.2製品のコスパ
970EVOはまだ値上がりしていませんが、このまま規制が続くと少しずつ値段が上がっていくので、M.2を使う場合は早めに購入しておいた方が良いかもしれません。と言うのも970EVOはM.2規格の中でもぶち抜けて速いからです。ただ値段が1Tで3万なので、一番売れているのはクルーシャルのCrucial P1シリーズが1TBで1万円とコスパ最高なのですが、速度的では970EVOに敵わないです。
X570シリーズのマザーボードを持っている場合はCFD M.2がGen4に対応しているので、これよりもさらに早いです。ただこの規格は始まったばかりなのでしばらく様子を見ておいた方が無難でしょう。この辺りのM.2は性能をとるかコスパをとるかにもよります。個人的には安全な道を行きたいのでCrucial P1を入れて置けばコスパ的には最高かと思います。
M.2はまだ最近有名になってきた規格なので、なじみは薄いですが、SSDのSATAケーブルによるデータの転送速度はもう限界にきており、どのように中の構造を改良しても頭うちになってきています。そこで新たに開発された規格がM.2で、マザーボードに直接取り付けるようになっています。速度的にはSSDの5倍以上ですが、SSDで既にかなり高速なため体感的にはそこまで変わらないという人が多いです。簡単に説明するとHDDからSSDに換装した時ほどの体感速度の半分くらいです。
このM.2規格なのですが、当初は発熱の問題から故障が多く実用ベースには程遠い印象でした。ただ今回のRyzenからX570全てのマザーボードにかなり特徴的な冷却構造が設置されました。M.2のスロットが全てのグレードのマザーボードに搭載され、それと同時に右側に冷却ファンが取り付けられています。また、ミドルモデル以降はM.2の上にヒートシンクが取り付けられています。Gen4というM.2の中の新たな規格にX570のマザーボードが対応したのもありますが、今までそこまでメジャーでは無かったM.2の規格が実用ベースに乗ってきたと考えるのが無難です。
これから時代は大きくM.2の規格が進んでいくと思われるので、M.2規格を買う場合は性能重視なら970EVOは値上がりする前に買っておいた方が良いです。
APPLE製品とSamsung
むしろ影響が大きいのはこちらだと思います。iPhone向けのDRAMおよびNANDフラッシュメモリチップがサムスン製ですし、iMacも昔の物はそうでもなかったのですが、最近はストレージや、半導体部分に埋め込まれているパーツでサムスン製の物をよく見かけます。macユーザーは安い時期を狙って購入した方が良いと言えます。
自作PCにおけるSSDの今後の立ち回り
結論的に今どうなっていくんだということですが、半導体メーカーはサムスンの他にもクルーシャルやサンディスク、シリコンパワーなどが競合しており、かなり影響は限定的かとは思います。
ただ、サムスンの製品は最近かなり品質が向上しており、SSDを選ぶ候補の中でも人気があります。ひと昔前だとクルーシャルだったのですが、値段がかなり高い印象でした。そこにサンディスクやサムスンなどの競合が入ってきており、今は安価帯で勝負をしているシリコンパワーも合わせてこの4社が売れ筋のメーカーになってきています。価格面からサンディスクを推してきましたが、最近クルーシャルが信じられないくらいの値下げをしてきており、MX500などはかなりおすすめしたいSSDです。
この辺りはその時々でコスパが良いSSDは変わってくるので、値上がりしたら他の安い物を買えばいいですし、サムスン、クルーシャル、サンディスク辺りならどれを入れても体感的な差はほとんどないです。安価重視ならシリコンパワーでも良いかもしれません。
M.2規格における970EVO辺りが値上がりしてくると、性能面ではGen4のCFD M.2辺りの後続、同性能SSDに行くか、コスパが安定して安価のCrucial P1を入れるかどちらかに行った方が良いです。
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