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Zen4 Ryzen 7000,6000 シリーズ AMD 新CPUを発表

AMD Ryzen 7000シリーズ Ryzen 6000 シリーズを発表

2022年5月4日、AMDは「AMD 2022 Product Premiere」というオンラインイベントを開催しました。その中でデスクトップ向けのCPU「Ryzen 7000 シリーズ」とノートPC向けのCPU「Ryzen 6000 シリーズ Mobile」を発表しました。

Ryzen 7000シリーズ

Zen 4ベースの次世代RyzenデスクトップCPU、Ryzen 7000シリーズは、コードネーム「Raphael」と呼ばれ、コードネーム「Vermeer」と呼ばれるZen 3ベースのRyzen 5000デスクトップCPUの後継機となります。

Ryzen 7000シリーズから新マイクロアーキテクチャ「ZEN 4」で製造されます。Ryzen 5000シリーズのZEN 3は7nmプロセスルールで製造されていたのに対し、ZEN 4は更に細かい5nmプロセスで製造される。プロセスルールが小さくなればなるほど性能の向上、消費電力の低下、コストダウンなどメリットが多くなります。

またRyzen 7000シリーズの大きな変更点として、新しいソケットが採用されることになりました。「AM5」と呼ばれるソケットです。AM5はLGA1718となり、CPUと接触するピンが1718本となります。ちなみにIntelの12世代CPUがLGA1700なので、それよりも18ピンほど多いことになります。AM5がサポートする機能として、PCI Express Gen 5、DDR5メモリに対応し、さらなる機能の追加も検討されているようです。ソケットの大きな変更にもかかわらず、AMDは新しいプラットフォームが現在のAM4クーラーとの互換性があることも述べています。AMDのソケットの特徴として寿命が長い点があります。AM4ソケットは2017年3月に登場してから現在までメインストリームのデスクトップソケットとして有り続け、現在もAMDはAM4ソケット用の新商品を発表し続けています。今回のAM5ソケットについてAMDのリサ・スーCEOは「新しい技術で新しいI/Oを実現するために、ソケットを移行する時期がやってきましたが、戦略的には同じようなものだと思います。正確な年数はわかりませんが、AM4がそうであったように、AM5も長寿命なプラットフォームであると期待していただいてよいと思います。AM4はかなりの年数、市場に残ると思っていますし、ある種、重なり合うような形になると思います。」と述べています。

AMDは、新しいAMD Ryzen 7000 CPUが、かつてないレベルのパフォーマンスをもたらすと約束し、ローパワーとエネルギー効率の適切なバランスを保つことを強調しています。最近のAMDのCPUは、一般的にワットあたりの性能比が高く、AMDは、このワットパフォーマンスの高さが今後も重要な要素であると明言しています。
そしてこの新しいZen 4プロセッサーの能力を示すために、Halo Infiniteのゲームプレイのデモを公開しました。プロセッサのすべてのコアが5.0GHzという安定した数値を維持し、結果として高いFPSを維持したままスムーズなゲームプレイを実現したとのことです。
今回のイベントでは、Ryzen 7000シリーズの詳しいスペックや、ラインナップは発表されませんでしたが、十分期待を起こさせるニュースでした。AMDはZen 4、AM5ともに2022年後半に発売する予定です。

Ryzen 6000シリーズ

Ryzen 6000シリーズはハイエンドマシンと薄型軽量ノートPCの両方に焦点を当てた、合計13種類の新しいモバイルCPUです。最初のRyzen 6000搭載機は2月に発売される予定だが、年内はもっと多く、一部は2023年にも発売される可能性があるという。Ryzen 6000シリーズには、デスクトップ用はありません。デスクトップ用は先程のRyzen 7000シリーズが担うことになります。

Ryzen 5000シリーズからの変更点としては、Zen3アーキテクチャからZen 3+アーキテクチャになります。新しい6nmプロセスルールで製造されており、消費電力やワットパフォーマンスが向上しています。AMDの説明によるとRyzen 5000シリーズと比較して1.3倍ほど性能が向上しているとの事。

Ryzen 7 5800UとRyzen 7 6800Uとの性能比較のグラフ。ビデオエンコーディングでは1.7倍、3D レンダリングでは2.3倍、ゲーミング性能で2倍の性能差がある。

Ryzen 6000シリーズから内蔵型GPUも大きく変わり、過去のVegaグラフィックスからRDNA 2グラフィックスに変更される。RDNA 2では内蔵型GPUでは初となるハードウェアレイトレーシングの機能が含まれているのが特徴的。ノートパソコンでもリアルタイムレイトレーシング対応のゲームをプレイできるようになる。更にVegaに比べL2 キャッシュやレンダーバックエンドが2倍、GPUエンジンが1.5倍、定格クロックが2.4GHzと大幅に性能がアップされています。

上の画像はIntel Core i7-1165G7と、GeForce MX450、そして新CPU AMDRyzen 7 6800Uを使用した各ゲームのFPSの比較表。左から、DOOM Eternalでは3倍、Counter-Strike: Global Offensiveでは2.5倍、Fortniteでは1.8倍、WATCH DOGS LEGIONでは1.6倍、ウィッチャー3で1.4倍、DOTA2では1.2倍。ゲーム性能の向上がよく表れています。

Ryzen 6000シリーズは、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートしています。更にUSB 4をサポートしており、AMDによると、この速度は最大40Gbpsになります。この速度は4K映画を7秒未満で転送するほど超高速です。また、PCIe Gen 4、DDR5メモリ、およびHDMI 2.1もサポートしています。

Ryzen 6000シリーズ ラインナップ

現在判明しているRyzen 6000シリーズ ラインナップを表にしました。

H-SERIES
(ゲーミング/クリエイター向け)
型番 コア / スレッド数 ベースクロック ターボクロック
L2 + L3 キャッシュ GPUコア GPUターボクロック TDP
Ryzen 9 6980HX 8 / 16 3.3 5.0 20MB 12 2.4GHz 45W+
Ryzen 9 6980HS 8 / 16 3.3 5.0 20MB 12 2.4GHz 35W
Ryzen 9 6900HX 8 / 16 3.3 4.9 20MB 12 2.4GHz 45W+
Ryzen 9 6900HS 8 / 16 3.3 4.9 20MB 12 2.4GHz 35W
Ryzen 7 6800H 8 / 16 3.2 4.7 20MB 12 2.2GHz 45W
Ryzen 7 6800HS 8 / 16 3.2 4.7 20MB 12 2.2GHz 35W
Ryzen 5 6600H 6 / 12 3.3 4.5 19MB 6 1.9GHz 45W
Ryzen 5 6600HS 6 / 12 3.3 4.5 19MB 6 1.9GHz 35W
U-SERIES
(薄型軽量ノートPC向け)
Ryzen 7 6800U 8 / 16 2.7 4.7 20MB 12 2.2GHz 15-28W
Ryzen 5 6600U 6 / 12 2.9 4.5 19MB 6 1.9GHz 15-28W
Ryzen 7 5825U 8 / 16 2.0 4.5 20MB 8 1.8GHz 15W
Ryzen 5 5625U 6 / 12 2.3 4.3 19MB 7 1.6GHz 15W
Ryzen 3 5425U 4 / 8 2.7 4.1 10MB 6 1.5GHz 15W

Ryzen 9 6980HXは、AMDがモバイル向けに提供する最も強力なプロセッサとなり、最高級ノートパソコンに搭載される可能性が高いです。コア構成は8コア16スレッドで、シングルコアで最大5GHzに達します。
Ryzen 7 6800Hは標準的な性能をしており、一番普及しやすいクラスです。 8 つの強力な Zen3 + コアを含む、 ターボクロックは4.7 GHzです。
Ryzen 5 6600Hは6コア12スレッドでターボクロックは4.5 GHzです。このクラスは安く購入できますが、GPUコアがRyzen 9やRyzen 7の12コアに対して半分の6コアなので、グラフィック性能は期待できないので注意が必要。

まとめ

Ryzen 7000シリーズは新アーキテクチャー「ZEN 4」で製造され、ZEN 3の7nmプロセスルールより更に細かい5nmプロセスルールになります。また、PCI Express Gen 5、DDR5メモリに対応するためソケットがAM5に変更なります。それでもAM4ブラケットをサポートするCPUクーラーがそのまま仕えるのは自作をする方にとって非常にありがたいことです。ライバルであるIntelは現在12世代CPUでトップの座を取り戻しつつあります。当然AMDはその現状を良しとせず、今回のRyzen 7000シリーズで巻き返しを狙っていることに違いはなく、Ryzen 7000シリーズには大きな期待と力を掛けていることでしょう。今回の発表ではRyzen 7000シリーズの詳細なスペック、ラインナップなどが全く明らかにしていませんが、驚くようなスペックや性能を期待したいと思います。

Ryzen 6000シリーズもノートパソコンの選択肢が広がることは私達にとってとても良いことです。今回から今までの古い内臓GPUであるVegaからRDNA 2に変更されグラフィック性能の向上も期待できます。

AMDからの続報に期待しましょう。