Ryzen 9 3950Xの価格と性能
AMDは11月についにRyzen 9 3950Xのが発売されました。発売と同時に秋葉原では全て売り切れ、ツクモなどでは朝の5時くらいには在庫分の行列で完売数に達する人気でした。ネットでは一定量発売されましたがすぐに完売しました。
性能的には10980XEのように細かく中のバイオスをいじる必要は無く、定格でもワットパフォーマンスが高いです。メーカーでは水冷推奨ですが空冷でも普通に使えます。コスパ的にはRyzen 9 3900Xの方が高く、性能は少しRyzen 9 3950Xの方が高いです。選別されたコアで作られており、個数が少ないので手に入れるのがかなり難しいです。
発売日はこれまで2回ほど延長されてきましたがようやくここにきて発売になった形です。IntelのCoreXシリーズと同時に対抗して発売されるとの見方が強かったですが、Intelの発売日の発表が未だされておらずAMDが多コア用途のスリッパシリーズを出すのと同時にRyzenシリーズの最上位の物も発売という形になりました。16コア32スレッドのRyzen 3000番台の最上位モデルで、ベースクロック3.5GHz、ブーストクロック最大4.7GHです。キャッシュ容量はL2キャッシュが8MB、L3キャッシュが64MB、TDPは105Wです。
価格は日本円で9万円前後。発売日は2019年の11月30日の午前11時で、アメリカでは先行して11月25日に発売されました。Amazonなどの先行予約も行われたそうですが、そちらは既に完売したそうです。
高熱になるようで空冷以外の簡易水冷や本格水冷が公式から推奨されています。またこの対策としては通常動作に対して77%の性能を維持しながら、消費電力を44%まで下げるTDP65Wで起動するエコモードというオプション機能が用意されています。
Ryzen 9 3950XとIntel CoreXシリーズの比較
Ryzen 9 3950Xは本音では二回も発売を延長しているので、Intelの最新CPUと同時に出したかったのかなと思いますが、Intelの現状は想像するよりも劣勢と言えるでしょう。海外のリーク情報によるとIntelの最上位CoreX(未発売)の物でもRyzen 9 3950Xの性能に数パーセント敵わないとされています。この辺りは何をするかにもよりますが、このCoreXシリーズは前回のXEONシリーズの焼き直しで価格を半分にした製品との市場の見方が強いです。
性能自体は多少上がっていますが、そこまで変わっていない代わりに価格が半分になっているという事です。つまりRyzen 9 3900Xの時点でも昨年のXEONの最上位の物よりも上のスコアを出す事が出来たので、Ryzen 9 3950X相手になってくると中々厳しい戦いになってくると予想されています。CoreXの最上位の方がRyzen 9 3950Xより2万円ほど価格が高いです。
この辺りはCG的なレンダリング用途やサーバー的な用途など使い方やX570などの最新マザーボードとの組み合わせによっても大きく変わってくるので一概には言えませんが、どちらを買っても後悔しないくらいかなりコスパが高いと言えます。個人的にはIntelの最上位の物にも同じくらい興味があります。AMDが強い今ですが中々良い勝負が見れそうなコスパ最高のCPU同士です。
Ryzen 9 3950Xと3900X,3800X,3700X,3600の性能比較
型番 |
コア | スレッド | クロック | ブースト クロック |
L2 キャッシュ |
L3 キャッシュ |
TDP | 値段 |
Ryzen 9 3950X | 16C | 32T | 3.5 | 4.7 | 8 MB | 64 MB | 105W | $749 |
Ryzen 9 3900X | 12C | 24T | 3.8 | 4.6 | 6 MB | 64 MB | 105W | $499 |
Ryzen 7 3800X | 8C | 16T | 3.9 | 4.5 | 4 MB | 32 MB | 105W | $399 |
Ryzen 7 3700X | 8C | 16T | 3.6 | 4.4 | 4 MB | 32 MB | 65W | $329 |
Ryzen 5 3600X | 6C | 12T | 3.8 | 4.4 | 3 MB | 32 MB | 95W | $249 |
Ryzen 5 3600 | 6C | 12T | 3.6 | 4.2 | 3 MB | 32 MB | 65W | $199 |
この辺りを表にしてみると、Ryzen 9 3900Xが際立ってコスパが高いと言えます。相当な売れ行きだったのでRyzen 9 3950Xがかなり高い価格に設定されています。性能的には大差ありませんが日本円にするとRyzen 9 3900Xより2万5千円ほど高くなっています。恐らくですがRyzen 9 3950XにかなうCPUは同じAMDから同時に発売されるスリッパシリーズのみでしょう。もっと安い価格で発売される的な海外サイトの情報がありましたが、Intelとの性能差がここまで開くと価格もかなり高くなります。CoreXシリーズにも期待したい所です。
Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600の市場での売れ行きも絶好調で通常のPCを買うよりも自作で作った方が数万円は節約できます。
AMD Ryzen 9 3950XとCorei9 9900K,9920Xの性能比較
この辺りはIntelのハイエンドクラスに対してどれくらいワットパフォーマンスが優れているかが書かれています。Ryzen 9 3900Xの時点でかなり離していたのでRyzen 9 3950Xではまず負けないでしょう。消費電力は発熱量に関わってくる所でもあるので、空冷とエコモードでどこまで行けるかも気になる所ですがワットパフォーマンスはかなり高いCPUになりそうです。
Ryzen 9 3950Xベンチマーク比較 Intel Corei9 9900K
パスマークを使ったベンチマーク測定ではCorei9-9900Kと比べてかなりの開きが出ます。上から数えて3番目くらいの位置です。
この辺りは主要のゲームソフトとクリエイティブソフトでのパフォーマンスが比較されています。主にマルチコア性能の話を表のデータからすると、Adobeプレミア辺りのエンコードでは42%も上回ってきているので、マルチコア対応ソフトでのレンダリング環境では驚異的な性能を発揮しそうです。表だけ見るとCorei9-9900Kの2倍近い速度でレンダリングできるという事になります。Ryzen 9 3900Xは4Kの10分動画を10分くらいでレンダリングできます。それよりも上の性能という事ですから恐ろしいです。
こちらは主にシングルコアでの比較でゲームの性能を一覧化したデータです。Corei9-9900Kは未だゲーム用のシングルスレッド用途では抜群の性能を誇りますが、それと同じくらいのシングルコアの性能が高い事がアピールされています。Ryzen 9 3950XのベースクロックはRyzen 9 3900Xよりもひくいですが、ターボクロックはこちらよりも高いので、シングルコア性能にも期待できそうです。
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