RTX 3060,3060Tiスペックまとめ
GPU(リファレンス) | プロセス | ベースクロック | ブーストクロック | メモリ | VRAM | PCIE | 消費電力 | 推奨電源 | 補助電源 | メモリバス幅 | CUDAコア | Tensorコア | RTコア | TMU数 | ROP数 |
RTX 3090 | 8nm | 1400MHz | 1700MHz | GDDR6X | 24GB | 4.0×16 | 350W | 750W | 8pin+8pin | 384bit | 10496 | 328 | 82 | 328 | 112 |
RTX 3080 | 8nm | 1440MHz | 1710MHz | GDDR6X | 10GB | 4.0×16 | 320W | 750W | 8pin+8pin | 320bit | 8704 | 272 | 68 | 272 | 96 |
RTX 3070 | 8nm | 1500MHz | 1730MHz | GDDR6 | 8GB | 4.0×16 | 220W | 650W | 8pin | 256bit | 5888 | 184 | 46 | 184 | 96 |
RTX 3060Ti | 8nm | 1410MHz | 1670MHz | GDDR6 | 8GB | 4.0×16 | 200W | 600W | 8pin | 256bit | 4864 | 152 | 38 | 152 | 80 |
RTX 3060 | 8nm | 1320MHz | 1780MHz | GDDR6 | 12GB | 4.0×16 | 170W | 550W | 8pin | 192bit | 3584 | 112 | 28 | 112 | 48 |
RTX 2080Ti | 12nm | 1350MHz | 1545MHz | GDDR6 | 11GB | 3.0×16 | 250W | 650W | 8pin+8pin | 352bit | 4352 | 544 | 68 | 272 | 88 |
RTX 2080S | 12nm | 1650MHz | 1815MHz | GDDR6 | 8GB | 3.0×16 | 250W | 650W | 8pin+6pin | 256bit | 3072 | 384 | 48 | 192 | 64 |
RTX 2080 | 12nm | 1515MHz | 1710MHz | GDDR6 | 8GB | 3.0×16 | 215W | 650W | 8pin+6pin | 256bit | 2944 | 368 | 46 | 184 | 64 |
RTX 2070S | 12nm | 1605MHz | 1770MHz | GDDR6 | 8GB | 3.0×16 | 215W | 650W | 8pin+6pin | 256bit | 2560 | 320 | 40 | 160 | 64 |
RTX 2070 | 12nm | 1410MHz | 1620MHz | GDDR6 | 8GB | 3.0×16 | 175W | 550W | 8pin | 256bit | 2304 | 288 | 36 | 144 | 64 |
RTX 2060S | 12nm | 1470MHz | 1650MHz | GDDR6 | 8GB | 3.0×16 | 175W | 550W | 8pin | 256bit | 2176 | 272 | 34 | 136 | 64 |
RTX 2060 | 12nm | 1365MHz | 1680MHz | GDDR6 | 6GB | 3.0×16 | 160W | 500W | 8pin | 192bit | 1920 | 240 | 30 | 120 | 48 |


RTX 3060のASUS TUFとRTX 3060TiのMSI TRIOの実機を使用して旧RTX2000番台と比較検証していきます。当サイトの検証はエアレビューやコピペではなく、GPUの実物を使用してPC店員が日本国内の電圧で検証しています。詳しくはURL先のYoutube動画を見て下さい。
結論から言うと性能はRTX 3060TiがRTX 2080SとRTX 2080Tiの間くらいの性能(RTX 2080Sより少し上)。RTX 3060がRTX 2060Sより少し性能が上。RTX 3060はリサイザブルバー次第ではRTX 2070S前後の性能になります。また、動画の流れに沿って解説しているのでRTX 3060メインで解説しています(RTX 3060Tiの検証データも全て出しています)
※記事レビュー時は転売などの影響で3060Tiが14万円、3060が7~8万円まで高騰しています。実際の価格は3060Tiが6万円前後、3060が4万円前後で共にコスパが高いGPUなので値段が下がったり、落ち着けば買いましょう。2020年12月に発売開始のRTX3060Ti。2021年2月末頃から発売が始まったRTX3060。コスト比較や、パフォーマンスなどをRTX2070Super辺りの1世代前の商品と比較し、また、新機能「Resizable BAR」を利用するとどの程度差があるのか、解説していきます。
まず、詳しく解説する前にみなさん気になる、価格についてご紹介します。先に書いた通りですが、現状RTX3060Ti, RTX3060の国内市場価格は、画像にもある通り、全体的に値段が高騰しています。
海外では日本円にすると、約3万円で購入できるRTX3060も存在します。輸入しても3.5万円程度で入手可能でコストパフォーマンスは抜群。ただし、国内でメーカー保証が受けられない可能性もあるので、確認してから購入必須です。
RTX3060OC版では、少し値上がりするかもしれませんが、4万円程度で収まって、入手できるのではないでしょうか。ちなみにMSI TRIOのRTX3060Tiに至っては、通常価格が6.5万円前後ですが、現在12万円を突破しています。
RTX3060は他の3,000番台と比較すると、新機能「Resizable BAR」に本格対応することで、スペックが他の3,000番台の商品と変わってきています。ちなみに「Resizable BAR」と同様の機能はAMD製GPUにも既に実装済みで「AMD Smart Access Memory」と呼ばれています。
通常、1CPUで1メモリにしかアクセスできないところを、全てのメモリにアクセスできるようにしたのが「AMD Smart Access Memory」でした。AMDのGPUでは使用していない場合と比較して約10%性能が向上しました。後ほど性能は確認しましょう。
話は主題に戻りますが、特に1枚目、RTX3060の列につけられている、ピンク色部分が大きく違うところで、VRAMの容量が12GBまで上げられていること、メモリバス幅が192bitに削られている点が注目です。
これだけをみると、画像一番下の行にあるRTX2060相当まで落とされていることがわかるのではないでしょうか。大きな原因はVRAMの容量でしょう。あくまで個人的経験ですが、同じGPUチップでもVRAMが2倍になるだけで、ゲーム性能、レンダリング性能が飛躍的に向上します。
例えば、RX570ではVRAMの容量が4GB→8GBになるだけで、10FPS以上変わりました。RTX3060の旧来のVRAM8GB→12GBはそこまでの大きな影響はないかもしれませんが、いずれにしてもVRAMを制限しないと、既に発売済みの3060Tiや、3070と比較して性能を上回ってしまう可能性があるということです。
その他性能は、プロセスやベースクロック、ブーストクロックは一般的です。メモリはGDDR6、PCIE4.0に対応しています。消費電力は170wと控えめなので、推奨電源も550wとなっています。補助電源は8pin。
CUDAコアやTensorコア、RTコア、TMU数、ROP数は先程のVRAM同様、削られています。ゲームやクリエイティブ性能にどの程度影響があるか、後ほど確認していましょう。
また、主題からは逸れるので詳しい解説は控えますが、画像にも書いてある通りRTX3060はマイニング性能が制限されています。実際にGPU性能や価格に対するハッシュレートと比較しても、平均的な数値から低い結果を確認しました。マイニングには向きませんので、マイニング目的には別GPUをおすすめします。
画像はRTX3,000番台の序列です。解説すると、
RTX3090→RTX3080→RTX2080Ti→RTX3070→RTX3060Ti→RTX2080Super→RTX2070Super(一部省略)ですが、これを踏まえてRTX3060がどの位置に来るのか、確認しましょう。
先程少し紹介した「Resizable BAR」ですが、使用環境に制限があります。最新パーツでないと利用不可能です。AMD環境では400,500番台、Ryzen5000番台の組み合わせ、Intel環境では400,500番台、10000, 11000番台の組み合わせで利用可能です。ゲーム自体も「Resizable BAR」対応のものが増えています。これからに期待です。
RTX 3060,3060Tiの実機開封レビュー
実際には、購入して比較してみないとわからないことも多いと思うので、ASUS TUF, MSI TRIOをそれぞれ購入して検証してみました。これから3000番台のGPUの購入を検討している人は、是非参考にしてください。
こちらはASUS TUFのモデルで、発売日当日の秋葉原販売分は全て売り切れ。現在はネットショップでも購入可能です。ただし、価格は非常に高いです。
重量感はそこそこありますが、片手で大丈夫な印象です。RTX3070, 3080では若干の不安があったので、比較すると少々軽く感じます。詳しい重量は以下の重量の項目でご紹介します。
箱の底には説明書や保証書、ノベルティが入っています。
ASUSは他メーカーとは異なり、品質保証書が入っていました。箱の側面には代理店(テックウインド)の製品保証書(1年、保証を受ける場合には製品のシリアル番号が必要)、メーカー独自保証3年がついています。サポートが充実しているのは嬉しいです。
保護フィルムを剥がして質感を確認します。重厚感があり、金属特有の艶っぽさが特徴的です。金属質ではありますが、面ごとに質感が異なっているところも特徴です。実物を触ったほうが格好良さを感じやすいでしょう。
RTX3060のサイズと特徴
RTX3060の実機を使って性能やスペック、サイズ感等を比較検証していきます。このレビューは企業提供などは一切受けず、国内のお店に売られているRTX3060, RTX3060Tiの実機を購入して、プロのPC店員がステマ一切無しで細かく比較検証しています。またベンチマークやFPS性能などもそれぞれの実機を使いながら、日本国内の電圧で最新環境を揃えて比較検証しています。
まず、RTX3060の端子から。HDMIが2つ、DisplayPortが3つ。標準的な構成ですね。スロットは約3つ専有するサイズです。これは他の3,000番台の商品と変わりませんね。大きめです。
バックパネルは3,000番台特徴の片側が空洞になっているタイプ。これでエアフロー効率が良くなり、効率的に空冷できるようです。
バックパネル側には、パフォーマンス性能 or 静音性の重視 を切り分けられるボタンがあります。
その横には補助電源8Pinの差込口も見えます。TDP170wなので、8+6Pinではないところが嬉しいところです。配線の取り回しが楽になりますよね。
外側はフロントからサイドまでしっかりとパネルで保護されています。
横幅は30cm前後、縦幅は11cm前後、厚みは5.3cm前後。
これだけだとちょっと分かりづらいかもしれませんので、他の商品と比較します。
写真右側中央のGIGABYTEのRTX3070は、縦幅が11センチ前後、横幅が28センチ前後、厚みがそれぞれ5センチ前後とRTX2080Tiとほぼ同じサイズです。こうみると、RTX3060は3080ほどではありませんが、大きい部類になりますね。
厚みを比較してみます。
一般的なハイクラスのGPUとほぼ変わらない印象です。スロット側も写真で比較するとこんな感じ。こちらも厚みの差はほとんどなく、どれも3スロット分は専有するでしょう。
なお、こちらはRTX3080の写真ですが、3スロットの専有は写真の通り。省スペースのケースではグラフィックボードの配置に難がありそうです。
(参考)RTX3080とPCケースの相性マザーボードやケースに配置したときのサイズ感
こちらはRTX3060とは直接関係ありませんが、一回り大きいサイズの3080をケースに設置した場合です。
GIGABYTEのRTX 3080ではATXのDefine Compact(一世代前のモデル)では、サイズオーバーでした。フロントのファンと干渉します。
M-ATXケースのThermaltake H17ではフロント側に余裕があり、余裕があるように配置できています。しかし、この写真で見るとわかりやすいと思いますが、若干重みで右側へ傾いているのがわかると思います。H17で利用する場合は短い支え棒が必要です。
RTX3060は比較して、ここまで重くありませんので支え棒はなくても問題ありません。Define Compactは横幅約40cmのRTX3080は入りませんでしたが、約30cmのRTX3060は入りそうです。とはいえ、エアフロー効率などを考えると、あまり余裕もないように思います。
RTX 3060,3060Tiの消費電力
まずゲーム性能を確認する前に消費電力がどの程度かご紹介します。GPUの消費電力で、FF14ベンチを4K最高品質に設定し、冒頭部分から回して、GPUに100%負荷がかかった状態で計測しています。
RTX3060は2060と比較すると少し低い程度で、2070Superと比較すると30~40wほど低い消費電力となっています。ワットパフォーマンスは向上していると言えますね。高負荷時、低負荷時ともに大きな差はほとんど見られませんでした。
さらに「Resizable BAR」を有効にした状態で検証してい見たのが写真2枚目です。写真上では差が出た部分を切り取っていますが、ほとんどの場合、違いはありませんでした。Intel, AMD環境ともにほぼ変化はありませんでしたので、参考にして下さい。
なおRTX3060は推奨が550wの電源になっていますが、電源容量に余裕をもたせるなら750wの電源が良いでしょう。電源の変換効率を考えると、大容量のほうが電源の性能を一杯に使いませんので、結果的に長持ちします。
電源ユニットの故障は、他のパーツを巻き込んでの故障にも繋がりやすく、可能であれば品質もそうですが、電源容量にも余裕がある、良い商品を揃えたいです。
RTX3060Tiについても、電源容量は同様に750wは欲しいところです。最大負荷時に550wでは落ちてしまいます。今後対応するであろう、Resizable BARの機能を最大限利用するのであれば、電源以外のスペックも当然必要になってくるので、大容量の電源を選ぶのが得策と言えるでしょう。
RTX 3060,3060Tiの騒音
騒音もFF14ベンチを4K最高品質に設定し冒頭から回して、GPUの負荷率が100%の時に計っています。使用しているASUS TUFのRTX3060はトップクラスの静音性で、大体40デシベル前後くらいの大きさです。
近い大きさの例で言うと、図書館の中がこのくらいだそう。
通常の声でも、結構響くくらいの静かさです。この程度であれば、ケースに入れてしまえば、ほとんど音を感じることはないでしょう。
2060の2連ファンと3060の3連ファンで比較すると写真の通り10デシベル程度違いがありますね。同じく3連ファンの3070など他機種だとそこまで変わらず、メーカー間でもあまり変わらないです。
50デシベルになると、換気扇の回る音や、クーラーの音などが相当するようですから、かなり変わると思います。もし音が気になるのであれば、静音性の高いケースに収めると気にならないでしょう。Fractal DesignのDefineR7シリーズや、AntecのP7辺りが対象になりそうです。
静音ケースは構造上、発光するパーツを選んで光らせても確認しづらいので、そこが勿体ない部分です。このASUS TUFも文字部分が光りますが、静音ケースでは大方の場合、それを確認できないことので、発光パーツを選びにくい点も考慮しておくと良いでしょう。
RTX 3060,3060Tiの重量
RTX3060とRTX2060, RTX2070Superの重量と比較
RTX3060は約1.1kg。ちょっと軽めのノートPCくらいの重量があります。RTX2060とRTX3060でほとんど差はありませんが、RTX2070SUPERでは、350g程度差がありますね。1.3kgを超えると支え棒があったほうが良いですが、1.1kg程度であればPCIEスロットの剛性が上がっているタイプであれば耐えられるでしょう。ただハイエンド向けのマザーボードでは対応している商品もおおいので、そこまで気にしなくても良いかもしれませんね。
RTX 3060,3060Tiベンチマーク性能比較!2070 SUPER/2060とマザーボードを使って検証
ここからはマザーボードに接続して検証していきます。
検証機の主要なパーツは以下のとおりです。
- CPU…AMD Ryzen9 5950X
- CPUファン…SCYTHE 虎徹 MarkⅡ
- メモリ…G.Skill 8GB*2枚 合計16GBクロック数はメーカー保証の最大値(3200MHz )
- マザーボード…B550 TUF
- CPU…Intel Core-i9 10900K (3.7GHz, 最大5.3GHz)
- CPUファン…SCYTHE 虎徹 MarkⅡ
- メモリ…G.Skill 8GB*2枚 (DDR4-2933) 合計16GBクロック数はメーカー保証の最大値
- マザーボード…Z490
RTX3060装着後の写真がこちら。
虎徹より背が低いですが、堂々の存在感があります。横幅は約30cmありますので、マザーボードのサイズ感も実感しやすいとは思います。上でRTX3080のサイズをご紹介していますが、GIGABYTEのRTX3080だと横幅が約40cmあるので、相当マザーボードから出っ張る様子がわかると思います。約10cmの違いはより実感しやすいですね。
CPUファンは虎徹を利用していますが、こちらのCPUの発熱を考えると虎徹が利用する最低ラインと考えています。リテールファンでは少々物足りない印象。
RTX3060を装着し、セットして電源をonにするとこの状態。
このようにちょっと控えめですが、光ります。
もう一箇所、下部でも同様に光る部分があるのですが、やはりかっこいいですね。
実際、組み立てたあとはOSインストールや、GPUドライバのインストール作業などがありますが、ここでは割愛します。
では早速、GPUZの画面です。画像が小さくてわかりづらいかも知れませんが、3060の性能2060相当に削られていることが分かります。VRAMのサイズ、シェーダー数は高く設定されていることがわかります。GPU構造自体が変わってきている印象はあります。
続いて、GeekBenchを使ったOpenCLの検証結果です。
画像では細かくて確認しづらいかもしれませんが、RTX3060はRTX2070SUPERと比較すると、3,000ほど低い数値に。反対にRTX2060と比較すると、20,000以上髙い数値となりました。3060を使ったAMD環境ではOpenCL性能は、2070SUPERと比較すると、少し低い程度のようです。
次にAdobeの「Adobe Premiere Pro」を検証しています。5分のYoutube用の4Kプリセットで、ハードウェアエンコーディングをした場合でかかった時間です。これはVRAMの影響か、RTX3060が最も早かったです。VRAMはPremiereにおいて書き出しより、制作に必要で、プレビュー画面で特に必要になる機能。VRAMが大きいと快適に動きます。
個人的経験談ですが、特に動画速度を上げたときにVRAMが8GBでは止まっていたのですが、11GBのGPUでは快適に動くようになりました。
映像処理やエフェクトに必要な部分です。
またVRAMは3DCGのときにも必要になる機能で、プレビュー画面で特に効果を発揮します。CINEMA4Dでは、VRAMが8GBだと、ポリゴン数が多い画面では落ちることがあります。11GBのGPUに変えると落ちることがなくなるので、ポリゴン数が多いものを扱うクリエイターは注意が必要でしょう。今回発売されたRTX3060は VRAM の容量が12 GB もあるので、大容量のデータを扱うクリエイターには強い味方になってくれますね。
続いて、AMD環境下で「Resizable BAR」機能を有効にした場合です。
結論から先に伝えると、 AMD環境では「Resizable BAR」を有効にしても先ほどの検証結果とほとんど変わりませんでした。
NVIDIAがAMDのライバルということもあるかもしれませんが、インテル環境の方が大きな変化が見られました。こちらも併せてご紹介します。
BIOSやソフトなど、AMD環境では、これから少しずつ対応していくでしょう。現状、RTX3060で「Resizable BAR」を有効にした時と、無効にした時では、ほとんど違いが見られませんでした。これは、AMD環境だけではなくて、Interl環境でもほとんど変わらなかったので、参考にしてください。
Open CL の検証結果もRTX3060で「Resizable BAR」を有効にした時と無効にしたときで、ほとんど変わりませんでした。3D MARK TIME SPYも同様です。「Premiere Pro」のハードウェアエンコーディングなどもあまり変わらなかったです。ほんの数秒の違いです。
更にここからは、環境をIntelに変えてRTX3060を検証します。検証機の性能は念の為再掲しますが、以下のとおりです。
- CPU…Intel Core-i9 10900K (3.7GHz, 最大5.3GHz)
- CPUファン…SCYTHE 虎徹 MarkⅡ
- メモリ…G.Skill 8GB*2枚 (DDR4-2933) 合計16GBクロック数はメーカー保証の最大値
- マザーボード…Z490
もちろん、最新のBIOSに更新して「Resizable BAR」の性能も合わせて検証していきます。
まず、GeekBenchを使ったOpen CLの検証結果です。また画像では少々分かりづらいかもしれませんが、RTX3060は「Resizable BAR」を有効にした場合、2070SUPERに対して2,000ほど高い数値になりました。
また「Resizable BAR」を使用しない場合、2070SUPERに対して1,000ほど高い数値になりました。Intel環境とAMD環境では大きく性能が変わることがわかりますね。
このベンチマークでは上で説明した通り、AMDの環境ではあまりResizable BARを有効にしても通知はあまり変わりませんでした。しかし、見てのとおりですが、Intel環境では、大きな変化が見られます。この辺りは、新しい技術でどんどん変わってきている印象ですね。
3D MARK TIME SPYの検証結果ですが、こちらは全く変わりませんでした。3D MARK系は全部こんな検証結果が帰ってきましたね。
RTX 3060,3060Tiと2060S,2070Sと性能比較ゲーム16タイトルでFPS検証
平均FPSフルHD,2K,4K
最近の人気16タイトルで検証した平均的なFPSの値です。特にフォートナイト、APEX、レインボーシックス、PUBG、ヴァロラント辺りの数値を優先的に反映しています。
RTX 3060,3060TiのFF14ベンチマーク,スコア
※下の表はフルHDと4Kの解像度で共に最高品質に設定してベンチマークを回しています。動画の設定はゲーマー向けにより実用的な設定で検証しているので、そちらも合わせて参考にしてください。
型番 | スコア |
RTX 3090 |
|
RTX 3080OC版 |
|
RTX 3070OC版 |
|
RTX 2080TiOC版 |
|
RTX 3060Ti |
|
RTX 2080S |
|
RTX 2080 |
|
RTX 2070S |
|
RTX 3060 |
|
RTX 2060S |
|
RTX 2060 |
|
GTX 1660Ti |
|
GTX 1660S |
|
GTX 1660OC版 |
|
RX 5500XT |
|
RX 570 |
|
GTX 1650(DR6) |
|
RX 560 |
|
FF14ベンチでの検証結果です。こちらは4KとフルHD共に標準設定にして検証しています。
まずフルHD解像度の標準品質から検証しています。
RTX3060は2070SUPERに対して、1,500ほど低い数値になっています。対して、RTX2060では1,000ほど高い数値になっています。
RTX3060TiはRTX2070SUPERと比較して、通常品質ではスコアが1,000ほど高い数値が出ています。
続いて、解像度を4K品質、最高品質に設定して検証します。
RTX3060は2070SUPERに対して、1,000ほど低い数値になっていて、2060に対して1,000ほど高い数値になっています。RTX3060はAMD環境でのベンチマークでは、2060よりは高い数値になっていますが、2070SUPERには勝てない様子です。
RTX3060Tiは、2070SUPERに対して、1,300ほどスコアが高くなってます。4Kにした場合は3060Tiの優位性が高まりますね。


では、Intel環境ではどうでしょうか。
RTX3060でResizable BARを有効にした時と、無効にした時では変化は見られませんでした。どちらの環境で検証しても、2070SUPERよりも、1,000ほど高い数値になりました。
AMD環境だと2070SUPERの方が、少し高い数値でした。反対にIntel環境では、これが逆転しましたね。
4Kの最高品質でも検証しましたが、こちらもRTX3060のResizable BARの効果はありませんでした。RTX3060はRTX2070SUPERと比較すると、2070SUPERの方が1,000ほど高い数値になるようです。この環境では2070 SUPERが逆転するでしょう。
RTX 3060,3060Tiのクリエイティブ, レンダリング性能
Geekbench 5の検証結果
Geekbench5の検証結果は、主にOpenCLに関する検証です。
画像は性能比較の項目でご紹介しています。
RTX3060は「Resizable BAR」を有効にした場合、2070SUPERに対して2,000ほど高い数値になりました。無効の場合、2070SUPERに対して1,000ほど高い数値です。どちらも2070SUPERに対して優先していますね。他のベンチマークではどうでしょうか。
RTX 3060,3060Tiの3DMARKベンチマーク:TimeSpy
型番 | スコア |
RTX 3090 |
|
RTX 3080OC版 |
|
RTX 3070OC版 |
|
RTX 2080TiOC版 |
|
RTX 3060Ti |
|
RTX 2080S |
|
RTX 2080 |
|
RTX 2070S |
|
RTX 3060 |
|
RTX 2060S |
|
RTX 2060 |
|
GTX 1660Ti |
|
GTX 1660S |
|
GTX 1660OC版 |
|
RX 5500XT |
|
RX 570 |
|
GTX 1650(DR6) |
|
RX 560 |
|
3Dでのゲーム性能を検証する3DMARKでの検証結果です。Time Spyは重めのベンチマークです。概ね今までの検証結果とそこまで変わりません。
RTX3060Tiは2070SUPERと比較すると、通常時で2,600ほど高い数値が出ました。対してRTX3060は2070SUPERと比較すると、通常時で1,700ほど低い数値が出ています。
4K解像度になってくると、RTX3060Tiは2070SUPERと比較して、800ほど高く、RTX3060は同様に比較して400ほど低い数値が出ています。
今回の3000番台の特徴としては4Kでもそこそこ満足にゲームがプレイできるという事でしたが、ワットパフォーマンスは向上しているなか、性能は2070SUPERと比較して、かなり大きな差があるというわけではないようです。
RTX 3060,3060Tiのレイトレーシング(レイトレ)ベンチマーク性能
型番 | スコア |
RTX 3090 |
|
RTX 3080OC版 |
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RTX 3070OC版 |
|
RTX 2080TiOC版 |
|
RTX 3060Ti |
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RTX 2080S |
|
RTX 2080 |
|
RTX 2070S |
|
RTX 3060 |
|
RTX 2060S |
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RTX 2070OC版 |
|
RTX 2060 |
|
レイトレーシングは光をリアルタイムで美しく表現する機能です。RTX3060Tiは2070SUPERと比較して、800ほど高く、RTX3060は800ほど低い数値が出ています。2070SUPERと比較してRTコアが少ない3060はより低い数値が、ほとんどRTコアで遜色ない3060Tiは性能が上回っていることもあり、3000番台の能力の高さを認識することができるでしょう。
とはいえ、レイトレ自体はまだそこまで実用的ではないのでおまけ程度に考えておくと良いでしょう。
RTX 3060,3060TiのDLSSベンチマーク性能
3DMARK DLSSテストベンチマーク DLSS 2.0 2K解像度
3DMARKでのDLSSの検証結果です。DLSS性能は、どちらも有効にした場合、有意に性能が向上することを認識できますね。とはいえ、RTX2080Tiと比較しても2K環境では少々低い数値が返ってきていることは頭に入れておくべきでしょう。
レイトレーシングと比較して、DLSSは実用性が高く役立つことがあるのですが、価格と消費電力との差をどのように捉えるかになりそうです。
3DMARK DLSSテストベンチマーク DLSS 2.0 4K解像度
先程の検証結果の4Kバージョンです。FPSの数値は出にくくなっていますが、RTX2080Tiと比較しても大きな差は得られず、Onにして若干の差を感じる程度です。
RTX3080などの上位モデルになると、DLSSのON, OFFでこれだけの性能差があるので、使わない理由はないと思われますが、RTX3060TiやRTX3060では現実的には利用タイミングがあまりなさそうです。
RTX 3060,3060Tiでフォートナイトをプレイした時のFPS性能
フォートナイト FPS、フルHD解像度、デフォルト品質中、DLSS パフォーマンス設定
フォートナイトで比較します。この解像度ではRTX3060の方が高いFPSになるシーンが多いです。GPUの構造自体が大きく変わってきているので、一般的なベンチマークが何の役にも立たないことがよく分かります。
フォートナイトは降下時など、特に負荷が大きくかかるシーンでRTX3060の方が高いFPS になることが多い事がわかります。2070SUPERこそ悪い数値ではありませんが、RTX3060と比較すると、少し差が印象です。
Resizable BARを有効にした場合はどうでしょうか。RTX3060のResizable BARを有効にした時と無効にした時で、あまり変化は見られませんでした。フルHD解像度のこの環境では、RTX3060の方がRTX2070SUPERに若干勝っているといえます。
Intelに変えた場合ですが、RTX3060でResizable BARを有効にした時と無効にした時では、大きな違いは見られませんでした。Resizable BARを有効にした時の方が、FPSの出方が若干低くなっている印象です。RTX3060はRTX2070SUPERと比較した場合、シーンによって勝ったり負けたりです。しかし、若干RTX3060の方が高いFPSが出る印象です。ほぼ差はありません。
フォートナイトは最も課金が集まるゲームの一つで、開発力はトップクラス。VRAMの影響が特に大きく出てくるようなゲームで、今後このゲームがResizable BAR対応した場合、RTX3060の性能はフルHD解像度で、2070SUPERを現状からさらに上回るでしょう。
フォートナイトはDLSSとレイトレーシングが2020年9月から利用できるようになりましたが、レイトレーシングを利用すると重くなるだけで、FPSがでにくくなるだけ。DLSSはフルHDでFPSが向上しますが、RTX3070で実感できる程度ではありませんので、RTX3060でも現実的ではありません。こちらも今後のさらなるアップデートで実用的になるように期待しています。
フォートナイト FPS、4K解像度、デフォルト品質最高、DLSS パフォーマンス設定
4K解像度ではRTX3060よりRTX2070SUPERの方が、5~10FPSほと高くなることが多かったです。4K解像度での性能は、2070SUPERの方が高いと言えるでしょう。
次に、Resizable BARを有効にした状態で検証します。この解像度でもRTX3060のResizable BARを有効にした時と無効にした時では、あまり大きな変化は見られませんでした。4Kも一番最初の検証と同様で、RTX3060より2070SUPERの方が高いFPSが出るでしょう。
念の為、Intelに組み替えても確認してみます。RTX3060のResizable BARを有効にした場合と、無効にした場合ではあまり変わりません。しかし、無効にした時の方が、若干高いFPS になっているかなといった印象があります。RTX3060はRTX2070SUPERと比較すると、2070SUPERの方が、5~10FPSほど高くなるシーンが多かったです。
この環境では3060は2070SUPERには勝てないでしょう。フォートナイトがResizable BARに最適化されると、2070SUPER前後くらいの性能にはなる印象があります。
RTX3060は今後さらに伸びるポテンシャルがありそうです。フォートナイトがResizable BARに正式に対応するかどうかは今後に期待といったところですね。アップデートが頻繁にあること、開発力があることから、早い段階で対応してくるのではないでしょうか。
RTX 3060,3060TiでAPEX Legendsをプレイした時のFPS性能
APEX FPS、フルHD解像度、品質低に近い設定
APEXの低設定ではRTX3060はRTX2070SUPERに対して、高FPSになるシーンが多かったです。ただ2070SUPERの方が高くなるシーンもあるので、そこまで大きな差はなく、一概にどちらが優れているとは言えません。では、Resizable BARを有効にした場合はどうでしょうか。
RTX3060でResizable BARを有効にした時と、無効にした時では何か変化がある、という考えのもと検証していました。が、こちらは今までの検証結果同様、あまり変化は見られませんでした。若干高いFPSが出る場合もありますが、ほぼ誤差の範疇といえそうです。
Intel環境下でも同様で、RTX3060のResizable BARを有効にした場合と、無効にした場合ではあまり変化は見られませんでした。若干高くなっている気がする、というレベル感です。RTX2070SUPERと比較すると、RTX2070SUPERの方が若干優勢かなといった印象があります。
APEX FPS、4K解像度、品質最高設定
この解像度ではRTX3060より2070SUPERの方が高いという、FPSが出ました。概ね5~10FPSほどの差です。AMD環境のApexの4K解像度だと、RTX3060は2070SUPERには、勝てないのが結論です。
なお、Resizable BARを有効にして、品質を最高で検証した場合も、フルHD同様、あまり変化が見られませんでした。まだ新しい技術なので、今後に期待したいところです。
Intel環境下でも同様で、Resizable BARの効果はあまり見られませんでした。RTX3060はRTX2070SUPERと比較すると、2070SUPERの方が5~10 FPSほど高い数値になりました。この辺りは、今後APEXがResizable BARに最適化された時に、どれくらいの性能差になるのかが気になるところではありますね。
RTX 3060,3060TiのレインボーシックスのFPS性能
レインボーシックス FPS、フルHD解像度、デフォルト品質中設定
レインボーシックスは最近、軽量化されており、昔ほどは重たくなくなりました。AMD環境下でRTX3060のResizable BARを有効にした時と、無効にした時では、ほぼ同じです。ただし、有効にした時の方が数値上では、若干下がっています。
Intel環境下でもRTX3060でResizable BARを有効にした時と、無効にした時では差がほとんど見られませんでした。RTX2070SUPERと数値を比較しても、だいたい同じくらいです。
レインボーシックス FPS、4K解像度、デフォルト品質最高設定
続いて4Kの解像度の場合です。RTX2080Tiと比較するとほぼ同等、RTX3080と比較すると、50ほど低い数値が出ています。レインボーシックスでは、4Kになると初めてRTX2080Tiとほぼ同等性能を出すことができるようです。
RTX 3060,3060Tiのウォッチドッグス レギオンのFPS性能
ウォッチドッグスレギオンは、Resizable BARに正式対応しているゲームですが、どの程度差がでるのか気になるところです。以下で見ていきましょう。
ウォッチドッグス FPS、フルHD解像度、デフォルト品質中設定
RTX3060のResizable BARを有効にした時と無効にした時では、有効にした時の方が、平均 FPS が10ほど高い数値になっています。画像では少々見づらいですが、CPUの負荷率が26%→28%に上がっているので、この辺りがResizable BARの影響と言えるでしょう。RTX3060Resizable BARを有効にした時と、2070SUPERを比較すると、2070SUPERの方が少し高い数値になっていることがわかります。
ウォッチドッグス FPS、4K解像度、デフォルト品質最高設定
続いて環境を4K, 最高品質に設定した場合です。
RTX3060のResizable BARを有効にした時と、無効にした時では、若干有効にした時の方が、高FPSになっているかな?といった印象です。こちらもResizable BARを有効にした時の方が、CPU負荷率が上がってます。3060のResizable BARを有効にした時と2070SUPERを比較すると、2070SUPERのほうが若干高い数値になっています。
現状ではResizable BAR対応のゲームとは言え、大きな差を感じることはありませんが、RTX3080, 3090で対応してくるようになると変わってくるのではないでしょうか。
RTX 3060,3060Tiの買い時
RTX3060の買い時
RTX3060は最初に説明をしましたが、既に3万円台の安価版モデルが海外で発売されています。
コストパフォーマンスが非常に高いので輸入や国内販売まで待つのも良いでしょう。ASUS TUFのような高性能版もしばらく経てば価格が落ち着いて来ると思われます。ゲームもそうですが、特にクリエイティブ用途での性能は非常に高いので、購入しても充分に満足できるでしょう。
ただし現状、半導体の生産状況がGPUやメモリに波及しており、半導体市場全体で需要が逼迫しているようです。さらにここ最近の仮想通貨市場の過熱感から、さらにマイニング需要が増加しており、需要も増えていることが一因で価格が上昇することに寄与しています。
価格が一定程度まで下がるまでは多少様子見も良いかもしれませんが、21年3月現在、半導体市場を取り巻く環境(主に天災や、火災が原因ですね)がさらに悪化し、減産傾向にあるので暫くは高止まりしそうです。
既存GPUと比較した時の価格とコスパ
RTX3060のゲーム性能は、フルHD環境でRTX2070SUPER前後といえそうです。4Kでは、2070SUPERに負けます。
しかし、RTX3060のクリエイト性能は、2070SUPER以上でしょう。VRAM が12GBなのと、3,500以上のCUDAコアは強いです。具体的には、3DCGの項目を確認して下さい。
マイニング性能は制限されていて、平均以下です。マイニングには向きません。
RTX3060はIntelとAMDそれぞれの環境で性能が大きく変わります。Resizable BARを使用すると、現在はIntel環境の方が、延び幅が大きいです。ゲームでは対応ソフトでも、あまり大きな差を実感できませんでしたが、2070SUPER以上の性能になることもありました。
ソフトやBIOSが今後、さらにResizable BARに最適化されてくると、より高性能になるポテンシャルが十分にあるでしょう。これでゲームの性能含め、どの程度変わるのかも楽しみですね。RTX3060はResizable BARの影響で、VRAMから含め、構造が大きく変わっています。これは一番最初に紹介しましたね。結果的に、実際のデータを見てわかったことですが、各ゲームなどの今までの古いベンチマークはあまり役に立たないでしょう。動画の中では実際にゲームをプレイしたり、クリエイティブのソフトを使用して比較しています。これらの検証結果を優先的に参考にしてくださいね。
(画像はRTX3070の動画から引用)
ちなみに、一世代前のモデル、RTX 2080Tiの長期保証モデルはオークションサイトやフリマサイトに出品されている例があります。中古品であることを気にしないのであれば、そのようなサイトを使ってみることも一つ方法です。とはいえ、選択肢に3070もあるので、よく考えて自分にあった商品を選びたいですね。
RTX 3060おすすめ機種
RTX3060は同じ機種の中でもメーカー間で差が分かれます。基本的にはOC版を購入しましょう。OC版と通常版ではパフォーマンスに大きな差がでます。特に風景が広がったり、プレイヤーが複数同画面内に存在する負荷がかかるような場面では10FPS程度、変わる事も多いです。マイニング性能が制限されていることから、ゲーマーが入手しやすいように工夫されています。
基本的にRTX3060TiやRTX3060の登場によって、RTX3070を購入するよりもメリットが大きくなりました。現状、半導体市場の影響で価格が高止まりしていますが、安くなっていれば買いましょう。メーカーはASUS,MSI,Gigabyteの物が人気で品薄状態です。その中でも特にオススメの物をピックアップしています。GPUは中国の春節やマイニングなどの需要で品薄になったり、新機種が発売されるなど時期によっては大きく値下がりします。タイミングを見計らって市場に潤沢に流通している時期に購入しましょう。
RTX 3060Tiおすすめ機種
自作PCにおけるRTX 3060,3060Ti
自作PCでコスパに限って言うと、RTX3070より、3060Ti, RTX3060がおすすめです。、ただし、よりハイエンド環境を求めるのであればRTX3090~3070までの中から選ぶことが良いでしょう。
マイニング性能が制限されているのが、RTX3060なので、マイニングも同じGPUでやるなら、3060Tiのほうが良いですね。ただし、現状は価格が10万円を超えてくるのが現実。そこで、少し値段も下がり入手しやすいのが、RTX3070でしょう。また在庫があればRTX3060TiやRTX3060でも性能は下がりますが、そこまで変わらない環境を手に入れる事ができるでしょう。
SLIなど、拡張機能を求めるのであれば3090が良いです。OC版と通常版があるのでOCと書かれた物の方が性能が高いので、そちらを購入しましょう。
RTX3060, 3060Tiはそれぞれゲームにも向いていますが、クリエイター性能も他のGPUと比較して高いことが、実際の利用の利用環境データから理解することができたと思います。より高性能さを求めるなら、先に挙げているようにRTX3090, 3080, 3070などがそれぞれ選択肢にありますが、入手しやすさや、(定価ベースでの)コストパフォーマンスは抜群ですので、こちらを選択する理由は大いにあるでしょう。
RTX3080は、3090同様にプロのゲーマーやクリエイター向けで、前述の通りFPS系のゲームでは高いフレームレートを維持することができます。フルHD解像度の中位程度のそこそこの品質でゲームをプレイした場合は300FPS以上の数値を安定して出す事が可能。クリエイティブ用途であればPremiere Proのハードウェアエンコーディング、及び大きな解像度でのプレビュー画面などVRAMの使用量が多いような所でも活躍してくれます。
ただし、そこまでの性能は必要ないし、ゲームもそれなりに遊べるなら問題ない、ということであればRTX3070やRTX3060Ti, RTX3060が検討されるでしょう。より安く入手することを考えるなら、RTX2080Tiの中古を買うという選択肢もありますが、中古商品は見極めも難しく、新品を手に入れた方が安心ではあります。
また、クリエイティブ用途であると、USBの増設用パーツや、サウンドカードなどを接続していたり、PCIE接続のSSDを利用している場合などもあることでしょう。正直、3ポートを潰すサイズ感ですので、それら拡張ボードたちは、場合によって外す必要性も出てくると思います。ライザーケーブルで接続する方法もありますが、こちらも相性がありますので、調べて購入する必要あり。
とはいえ、これだけの性能があると、ちょっとした動画編集でも役立ちますので、RTX3060Ti, RTX3060はそれぞれお買い得感のある商品といえそうです。
ただし、国内の金額は海外と比較すると現状かなり高めであること、また仮想通貨の値上がりでマイニング需要が再度上昇すると、それぞれ入手性に難が出る可能性もあるでしょう。
とりわけ人気が高いのがASUS、MSI、GIGABYTEのモデルで冷却構造もしっかりしています。この辺りで自作PCを組むのがオススメ!