最近発売されたRX5700XTのコスパが非常に高く最近人気が急上昇しています。価格も発売当初から4.9万円前後の低価格で安定しており簡単に購入する事ができました。今はリファレンスモデルの発売が終わり、各社メーカーからオリジナルファンモデルが発売されています。オリジナルファンモデルの方がファンの動作音が静音で、価格もリファレンスモデルと同じくらいで購入でき、人気が高いのでオススメです。MSI、玄人志向、ASRock辺りの安くなっている物がオススメです。
性能的にはRTX2070SUPERと同じくらいと言われており、こちらがまだ6万円以上するので、レイトレなどが必要ない場合はRX5700XTを買った方がかなりコスパが高いと言えます。NVIDIAのグラボとの性能を比較していきます
RX5700XTとRX5700,AMD Radeonの特徴
Ryzenの新作CPUが発表され、マザーボードやGPUも同じタイミングで発売されました。基本的にZen2のRyzen3000番台のCPUがメインになっていますが、X570という新作マザーボードとGPUの5700シリーズを組み合わせることでPCI4という新たな技術を使う事ができます。これは従来のPCI3よりも高性能な伝達システムになっており、GPUCPU間のボトルネックを解消してくれます。難しい言葉を使わずに解説していますが、要するに新作のRYZENの全てのパーツを揃えれば、PCI4という新しい機能を解放できます。GPUは省電力がアピールされており、従来と同じ消費電力で50%近く性能が向上したそうです。
このPCIe4ですが、CPU,GPUに至っては劇的に速くなるかと言えばそうでもなく、多少スコアが上がる程度です。M.2SSDに関しても体感できるほどではないですが、大容量のゲームを読み込んだりする時に分かる程度です。しかしながらこのRX5700XTはベースの性能自体が高いので、X570シリーズのマザーボードを使わずとも、Z390やB450シリーズのマザーボードでも安定したスコアを出す事ができるのが、一番コスパが良い点です。
公式のAMDの発表では5700が4.2万円前後でRTX2060よりも高性能、5700XTが4.9万円前後でRTX 2070よりも高性能との事でした。オープン価格でこれだけ安く設定されているので、しばらくするとかなり安くなりそうです。実際の所この通りのベンチマークスコアになっているようで、NVIDIAが直後にSUPERシリーズを急遽投入しました。RTX2070SUPERと概ね同程度なので、レイトレ機能を使わないのであれば断然RX5700XTがオススメ!
RTX2060でも5万円がOP価格だったので、同性能で4万円前後の価格設定なら2~3万円台の価格になってくればRX470のように相当コスパが高いGPUとなるでしょう。Radeonの安価帯のRX470辺りは8Gで1万円前後で買えるので、この辺りは恐ろしいコスパなのですが、上位のRTXシリーズに対抗してくるAMDは流石というか、IntelにもNVIDIAにも挑んでいく姿勢が素敵ですね。おかげで三年前より自作PCが60%くらい安い価格で作れるようになりました。
またここにきてRX 5700の50周年モデルも発売されるようで、上位のXTよりもさらにベースクロックが高くなっているようです。これは日本に入荷するかは分からないですが、金色と黒で非常に美しいデザインです。
RX5700XTとRTX2070SUPERの性能比較
RX5700XTとRTX2070SUPERを比べた場合、何をするかにもよりますがかなり拮抗しています。一番はゲームでレイトレを使用するかどうかですが、レイトレ自体使う人がそこまでいないので、RX5700XTを選んだ方が1万円以上安価で構成することができます。プレミアやCGの書き出しに至っては全く問題なく、CPUの性能を上げてもそれに付いていけるような性能でした。
RX5700XTとRTX2060SUPERの性能比較
当初の市場予想ではRTX2060より少し上くらいだろうと言われていましたが、公式の発表通り、それを大きく上回ってきました。その後に発売されたRTX2060SUPERよりも性能が上です。RTX 2070以上の性能なのですが、RTX2060SUPERと現状同じくらいの価格なのでレイトレを使わないのであれば性能差が大きいのでRX5700XTを選んだ方が無難です。
RX5700XTとRTX2080SUPERの性能比較
RTX2080SUPER辺りから明確にNVIDIAの方が性能が上になってきます。この辺りから急に3万円程価格が上がっており、競合していない事分かります。この辺りは流石に今のRadeonシリーズでは勝てない部分なのかもしれませんが、今のAMDには将来競合してきそうな勢いがあります。
RX5700とRTX2060の性能比較
RX5700とRTX2060を比べた場合のスコアです。こちらもRX5700の方がスコアが高いです。レイトレの有無くらいしかメリットが無いので、RX5700の方が高いパフォーマンスを得ることができます。ただ、RX5700は性能的にRX5700XTを買う人の方が多いのでそこまで人気は高くないです。日本の販売価格では7000円程しか差が無いので無難にRX5700XTを選んだ方がコスパが高いです。
AMD RadeonとNVIDIA Geforceのコスパ比較
最近はAMDがRyzenでブレークし、Intelのシェアを半分近く奪うなど、ノリに乗っています。そんなAMDがひと昔前、グラボを開発するためにグラボ会社を買収し、現在のRadeonやRXシリーズが登場します。消費電力はNVIDIAに比べて高い傾向がありますが、総じてコスパが高く、NVIDIAと同じ性能の物よりも1万円以上安く買えることが多いです。主な違いはこの消費電力と、RTXに至ってはレイトレの有無です。ゲームの反射を演算するレイトレ自体はまだ実用段階にきている訳ではなく、CGの鏡面反射の高速化にはまだまだ時間がかかりそうなので、そこまで必要性がありません。
9万円もする2080はNVIDIAの殿様商売なので、コスパは低いです。反対にRadeon 5700XT以下は競合しているのでRTX2070 SUPER以下は5万円台でも買える時があるのでかなり安くなっています。GTX1660が2万円台で買えるようになってきたので、この辺りはコスパが高く、RX 570も1万円台でグラボを選ぶならこれが一番コスパが高いです。
クラス | グラボ型番 | 性能(ベンチ) | 3840×2160 | 2560×1440 | 1920×1080 | コスパ |
---|---|---|---|---|---|---|
ハイエンド |
TITAN RTX | 20 | ◎◎ | ◎◎ | ◎◎ | ☓ |
RTX 2080TI | 18 | ◎◎ | ◎◎ | ◎◎ | ☓ | |
RTX2080 SUPER | 16 |
◎◎ | ◎◎ | ◎◎ | 〇 | |
RTX 2080 | 15 | ◎ | ◎◎ | ◎◎ | △ | |
ハイミドル |
RTX2070 SUPER | 14 |
◎ | ◎◎ | ◎◎ | 〇 |
Radeon 5700XT |
14 |
◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎◎ | |
Radeon VII | 12 | 〇 | ◎◎ | ◎◎ | ☓ | |
RTX2060 SUPER | 12 | 〇 | ◎◎ | ◎◎ | ◎ | |
RTX 2070 | 12 | 〇 | ◎◎ | ◎◎ | 〇 | |
ハイ |
Radeon 5700 | 11 | 〇 | ◎ | ◎◎ | 〇 |
GTX 1080Ti(終) | 11 | 〇 | ◎ | ◎◎ | 〇 | |
RTX 2060(新) | 10 | △ | ◎ | ◎◎ | ◎ | |
GTX 1080(終) | 9 | △ | ◎ | ◎◎ | 〇 | |
GTX 1070Ti(終) | 8 | △ | ◎ | ◎◎ | 〇 | |
ミドルハイ |
GTX1660Ti(新) | 7.5 | ☓ | 〇 | ◎◎ | ◎ |
GTX 1070(終) | 7 | ☓ | 〇 | ◎◎ | 〇 | |
ミドル |
GTX1660(新) | 6.5 | ☓ | 〇 | ◎ | ◎◎ |
RX 590 | 4.5 | ☓ | △ | ◎ | △ | |
ミドルロー |
GTX1060(終) | 4 | ☓ | △ | 〇 | ◎ |
RX 580 | 4 | ☓ | △ | 〇 | △ | |
RX 570 | 3.7 | ☓ | △ | 〇 | ◎ | |
RX 470 |
3.6 | ☓ | △ | 〇 | ◎◎ | |
ロー |
GTX 1650 |
3.3 |
☓ | △ | 〇 | △ |
GTX 1050Ti | 3 | ☓ | ☓ | △ | △ | |
GTX 1050 | 2 | ☓ | ☓ | △ | △ |
AMD Radeon RX 5700と5700XTの性能比較
グラボ | Radeon RX 5700 XT 50th Anniversary | Radeon RX 5700 XT | Radeon RX 5700 |
---|---|---|---|
GPU 型番 | 7nm Navi (RDNA 1st Gen) | 7nm Navi (RDNA 1st Gen) | 7nm Navi (RDNA 1st Gen) |
プロセッサー | 2560 SPs | 2560 SPs | 2304 SPs |
TMUs / ROPs | 160 / 64 | 160 / 64 | 144 / 64 |
ベースクロック | 1680 MHz | 1605 MHz | 1465 MHz |
ブーストクロック | 1980 MHz | 1905 MHz | 1725 MHz |
メモリ | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 |
消費電力 | 235W | 225W | 180W |
価格 | $499 US | $449 US | $379 US |
発売日 | 2019 7/7 | 2019 7/7 | 2019 7/7 |
こちらがRX5700です。4万円前後でRTX2060よりも高性能で、何をするかにもよりますが10%~20%程度性能が上です。自作PCにおけるコスパをかなり上げてくれそうなGPUです。
こちらは5700XTで先程のモデルの上位バージョでクロック性能が上がっており、4.7万円前後でRTX 2070より性能が10~20%ほど高いと発表されています。オススメのGPU
こちらが50周年限定モデルです。かなりカッコいいデザインでベースクロックが上位版の5700XTよりも更に高くなっています。
RX5700シリーズとマザーボードマザーボードの相性
Radeon 5700XTはX570は勿論、旧型のマザーボードX470,B450辺りともCPUは互換性があるのでPCI4は使えないですが、旧型で構成するとB450辺りのマザーボードは9000円で購入できるのでコスパはかなり高いです。
またIntel系のマザーボードとも組み合わせることができるので、基本的にどのマザーボードにも使えます。
自作PCのAMD Radeon RX 5700,5700XTと構成プラン
- 現段階でのAMD Ryzen3000シリーズ(一覧)!人気ランキングはこちら
- CPU(性能重視)Ryzen3700X(40000円前後)
CPU(コスパ重視)Ryzen3600(25000円前後)
CPU(安価重視グラボ無し)Ryzen3400G(20000円前後)
CPU(ロマン重視)Ryzen3900X(64000円前後)
- GPUはRadeon 5700(どれでも中身が同じなので安いのを選んで下さい45000円前後)
- マザーボードX570
MSI A Pro(M.2使わずに通常用途ならこれが最高18000円前後)
MSI Gaming(冷却やコスパで考えるとこれが最高18000円前後)
- マザーボードB450
マザーボ―ド→ASRock B450 Steel L(11000円前後)
マザーボ―ド→MSI B450 TOMAHAWK(11000円前後)
マザーボ―ド→MSI B450 Gaming Plus(11000円前後)
- ストレージ→シリコンパワー512G (6500円)
ストレージ(性能重視)→SunDisk500G (7900円) - メモリ→Team DDR4 16G(9200円)
- CPUクーラー→虎徹MK2(3430円)
- 電源→玄人志向500W(4600円)
電源(性能重視)→Corsair RM650x(11000円)
- ケース→Fractal Design Define R6 Black (17000円)
ケース(安さ重視)→CS7070(4300円)
- OS→Windows10(0~15000円)
(所有物や中古で代用可)
- モニター23~27インチ(0~12000円)
(所有物や中古で代用可)

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