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PowerPoint スライドショーの設定【第3章,難易度★★★☆☆基本編】

(難易度:★★★☆☆)

PowerPoint(パワーポイント)はMicrosoft社が提供している、プレゼンテーション用資料作成のために作られたソフトソフトウェアです。
今回はスライドショーに関する設定について説明します。

プレゼンテーションにおいて、スライド1枚1枚のわかりやすさやメッセージ性が重要なのは言うまでもないですが、スライド全体の設定や細かな設定を活用することでさらに説得力を持たせたり、説明しやすくなる場面も存在します。

また、何よりあなたのプレゼンテーションの”型”を作っていくためにスライドショー機能の理解は大変役立ちます。
今回はそんなスライドショーの設定について、よく使われるものを紹介します。

PowerPointスライドデザインの選択

まずはスライドデザインを決めましょう。PowerPointでは様々なプリセットフォーマットが用意されています。実際に選んでみましょう。”デザイン”タブよりイメージに合うものを選択し、スライドを作成してみます。


PowerPointのプリセットデザイン

設定としてはたったこれだけですが、デザインごとに色合いや柄の他、タイトル・本文の位置なども変化するため見栄えが大きく変わります。いろいろ選択してみて、状況にあったものを選んでください。
さらに自由にデザインしたくなったら、スライドマスタという設定によりさらに自由度が高くデザインすることができます。
大まかな設定方法は別ページにて説明しますが、現段階ではそういうものがあるという事だけ覚えて置き、将来的にどんなスライドデザインにしようか、プリセットのデザインを見ながら考えておくぐらいで大丈夫です。

PowerPointスライド遷移方法の設定

次にスライド遷移方法について説明します。スライドページが切り替わる際にどのような切り替わり方をするかを設定することができます。”画面切り替え”タブから設定します。


スライド遷移の設定箇所

画像のように様々な効果が用意されていますが、筆者が見たことがあるのは赤枠で囲っている効果ぐらいで、このあたりがよく使われる効果かなと思います。特に変形やフェードは設定がシンプルかつ、スライドによっては効果的に印象を与えることができるためおススメします。
変形は前後スライドの差分に合わせて、自動的にスライド間で図形が変形したように見せる効果を付与します。フェードはスライドが一度ゆっくりブラックアウトして、次のスライドがゆっくり表示されるような効果を付与します。

これらの効果は設定したページでのみ有効なので、スライドショー全体の中でいろいろな効果を付与することも可能です。
効果については説明するよりも確認いただく方が早いと思いますので、是非触ってみてください。

大事なのは効果ではなく伝えたい内容になりますので、伝えたい内容を軸にスライド構成から適する効果を選択して使用しましょう。

PowerPoint発表者ツールの活用

PowerPointではプレゼンの際に、プレゼンターが発表しやすいように発表者ツールというものを用意しています。こちらを使えばメモや時間、次のスライドを見ながら発表することができます。


発表者ツールのイメージ

使い方は簡単です。
まずスライドショーを開始する前に”スライドショー”タブの「発表者ツールを使用する」にチェックを入れます。次に先述の方法でスライドショーを開始した後、スライドショー画面で右クリック後、”発表者ツールを表示”をクリックします。これで発表者ツールを表示することが出来ます。これにより発表のペースやメモを確認しながら発表できる便利なモードです。


発表者ツールを使用する方法

発表者ツールで表示するメモは、スライド編集ページ下部のメモになります。これを利用することで、例えば原稿を読みながらプレゼンをすることも可能になります。有効な使い方例としては、このスライドではこのメッセージを伝えたい!というイメージをメモに残しておくと伝え忘れが起きづらく良いのではないかと思います。ご参考ください。

ところで、発表者側の画面をスライドに映したいときも出てくると思います。そんな時は発表者ツールの”表示設定”から画面設定を行えます。画面がおかしい時もこちらから確認しましょう。


発表者ツールの表示例

以上のように発表者ツールは非常に簡単な機能ですが、使い勝手がよく知っていれば重宝する機能だと思います。

PowerPointスライドの自動遷移・記録機能

発表者ツールと合わせて覚えておきたい便利機能を紹介します。まずはスライドの自動遷移機能です。これはあらかじめスライドが切り替わる時間を設定しておき、自動的にスライドが切り替わるように予約しておく機能です。プレゼンターがPCに触れないときや時間が厳格に決まった発表の場で力を発揮します。

具体的には”スライドショー”タブより「リハーサル」をクリックします。するとスライドショーがスタートしますが、通常時と違い”記録中”というボックスが表示されています。このコントローラによりスライドの切り替わりタイミングが保存されています。


リハーサル実施例

タイミング記録のためには、リハーサルモードでプレゼンを想定しながら時間遷移したいタイミングで実際にページを送りましょう。(単純に、これだけでPowerPointが記録してくれます。)スライドショー終了時にタイミングを保存するか聞かれるので、OKをクリックしましょう。これでタイミングが保存されます。次回は普通にスライドショーを実行すると記録したタイミングでスライドが自動的に切り替わるようになっています。

次に記録機能をご紹介します。リハーサルと同じように、スライドのタイミングを記録するのですが、もう少し機能を拡張してポインタの示している位置や音声も記録できるようになります。つまり、スライドの切り替わるタイミングというよりはプレゼン動画作成に近いニュアンスになります。

やり方は同じように”スライドショー”タブより「スライドショーの記録」ボタンをクリックすると、記録用画面が出てきます。


スライドショーの記録画面例

後は音声やペンの設定などを準備したうえで、”記録”をクリックすると記録が始まります。記録はスライド毎に上書きされていくので、録画する際は過去のタイミングやナレーション(音声)を削除することをおススメします。削除の手順は「スライドショーの記録」ボタンの下矢印から、「クリア」を選び必要なクリア処理をクリックすればOKです。(基本的にはすべてのスライドの・・・をクリックでOKです)


スライドショーの記録のクリア方法

実際に録音したら動画に落としたいですね。PowerPoint1ファイルごとに1種類のスライドショー記録結果が保存されており、それをmp4またはwmv形式で保存されます。やり方は”ファイル”タブより、エクスポート⇒ビデオの作成より必要情報を入力して保存します。


記録動画の保存方法例

動画保存にはかなりの時間を要するので、気長に待つようにしましょう。急ぎ動画作成をする場合だと、他ツールを使用した方が早いかもしれません。
しかしこの機能、知っていると便利になることが多い機能でもあるので、使い勝手の癖を理解して是非使いこなしてみてください!

PowerPoint非表示スライドの設定

状況によりスライドショーでプレゼンを実施する場合や編集モードでプレゼンを実施する場合があるかと思いますが、スライドショーでプレゼンする場合だけ表示しないスライドを設定したいときがあります。
そんな時に役立つのが、非表示スライド機能です。

設定は非常に簡単で、左側のスライドプレビュー欄から非表示にしたいスライドを右クリックして”非表示スライドに設定する”をクリックするだけです。これによりページ番号に斜線が引かれ、スライドショーモードでは表示されなくなります。


非表示スライドの設定

非表示スライド機能を解除する場合も同じように、対象スライドを右クリックして”非表示スライドに設定する”をクリックすることで再表示させられます。

状況によって、詳細説明では使用したいが本プレゼンの時は表示したくない等のスライドに適用することでPowerPointの資料としての使い勝手が向上します。少々上級者設定ですが、設定自体は難しくないので非表示スライド機能もあることを念頭に資料作成をすることで資料の質が一段階UPするかもしれません。是非ご参考ください。

PowerPointスライドショーの便利な小技

ここまで説明してきた機能以外にもPowerPointの使い勝手がよくなる小技がいくつかありますので、筆者がよく使うものご紹介します。必要なものについては是非取り入れてみてください。

Web会議に便利な”閲覧表示”

スライドショーは全画面表示になるものが一般的ですが、ウィンドウ内で全画面表示になるような表示設定があります。これを”閲覧表示”と言います。昨今はWeb会議される方も多くなってきたかと思いますが、ディスプレイが一つのPCで他のファイルを見ながら、または議事録を編集しながらスライド表示をしたいときにこのモードが役に立ちます。


閲覧表示モード

設定方法は、パワーポイントの右下から上図”閲覧表示”アイコンをクリックするだけでOKです。Web会議等では、この閲覧表示したスライドショー画面を共有することで全画面表示と大差ない画面表示で共有することができます。
他にもスライドショーでの画面切り替えのテストをしながら資料チェックをするときなど、何かと重宝する機能です。

カーソルのレーザーポインター化とペン化

プレゼン中にマウスカーソルで指し示しながら説明する場面は、PowerPointを使う皆さんなら少なくないと思います。もちろんマウスカーソルでも場所が分かれば十分ですが、さらに見やすくするために、ショートカットキーでレーザーポインターのような見た目に変更することができます。また、ペンに変化してスライドショーの上から書き込みを行える機能も用意されています。
これらの機能はスライドショーで実施できますが、閲覧表示モードでは実施できないのでご注意ください。


レーザーポインタとペンの機能

上図のように、レーザーポインタは赤いレーザーポインタが当たっている描画に変化し、カーソル位置がより見やすく指し示されます。ペンは手書きのようにマウスで一時的な書き込みが行えます。(書き込み内容を保存することもできます)

必要な場面に応じて使用してみてください。便利なのですが意外と知られていない機能なので、PowerPointを使いこなせているアピールにもなるかもしれない機能です。

ページ番号の直接入力

最後に、指定ページへ一瞬で遷移できる方法について説明します。
順番にスライドをめくるときはEnterやクリックで進むので手間ないですが、後から別のスライドに移るときにスライドが多いと煩わしい時がありますよね。そんな時、ページ番号がわかっていれば手軽に閲覧したいページへ飛ぶことができます。
※こちらはスライドショーか閲覧表示で実行可能な内容となります。

方法は簡単で、数字を入力した後Enterを押せばOKです。これによりワンタッチで指定ページへ飛ぶことができます。
覚えておいて損はない機能かと思います。

まとめ

本ページではPowerPointにおいてよく使うスライドショーの機能およびその設定について説明しました。より自由にPowerPointを使ったプレゼンをするためにはいろいろな機能を知っておくことは大きな力になります。PowerPointでできること操作,導入など【第1章,難易度★☆☆☆☆基本編】PowerPoint 基本操作,名称,スライド編集など【第2章,難易度★★☆☆☆基本編】PowerPoint スライドショーの設定【第3章,難易度★★★☆☆基本編】PowerPoint 表・図の描画【第4章,難易度★★★☆☆基本編】PowerPoint 画像・動画の使用,挿入【第5章,難易度★★★★☆基本編】PowerPoint アニメーションの設定【第6章,難易度★★★☆☆基本編】PowerPoint スライドマスタの使用【第7章,難易度★★★★★応用編】Word,ワード 使い方まとめ初心者~プロまで【全1章~8章】PowerPoint,パワーポイント 使い方まとめ初心者~プロまで【全1章~7章】Excel,エクセル 使い方まとめ初心者~プロまで【全1章~8章】Photoshopの使い方!初心者むけ最短上達の方法!写真加工などをプロが教える

ぜひ本ページを参考頂き、あなたの”型”を模索してみてください!