最近話題になっているのがCore i3-9100Fです。発売当初は12000円程度だったのですが、新作Ryzenの影響もあってか9000円程度まで価格が下がり、同価格帯のRyzenと使用用途が被っていないので需要があり、専らゲーム専用のCPUとしてCorei5-9400Fより安く自作PCを構成したい時に使うのがCore i3-9100Fです。
Corei 3 9100Fの性能
特徴としては4コア4スレッドとi7の4000番台、2013年頃に発売されたIntel CPUの構造に近いです。ベースクロックは3.7でターボが4.2GHzなのでCorei5-9400Fよりシングルコア性能は優秀です。また1.5万円程のライバルのRyzen5-2600よりもシングルコア性能が上です。今の時代のゲーム目的で使うCPUと言い切れます。
マルチコア性能には期待できず、映像制作やライブ配信、複数のソフトを同時に使用する環境などでは厳しいCPUです。Ryzen5-2600にかなりのスコアで負けるのでクリエイターはRyzenを購入した方が良いです。
また語尾にFが付いているのでCPUにグラフィック機能は付いていないです。ゲーム用に組むなら今ではGTX1660,GTX1660SUPERクラスのGPUを入れておきたい所ですが、RX570,RX580相当のGPUでも問題ないです。
Corei 3 9100Fのコスパ
Core i3-9100Fは値下がりし、9000円台で買えるようになり、CPUクーラーがパッケージに付属しているので安価にゲーム目的で導入するにはかなりコスパが高いです。ただ、付属品のクーラーは小型で騒音はうるさいので、虎徹辺りを導入するのがオススメです。可能であればCorei5-9400FをCorei5-9600K導入した方が汎用性が高く、何をするにしても不便は無くなりますが、予算的に厳しい場合はCore i3-9100Fでもありです。
Ryzenシリーズとコスパで比較した場合でもCore i3-9100Fはオススメで、このクラスのIntelCPUがここまで安くなっているのは異常とも言える上に、Ryzenでもこの1万円以下での価格帯の主力CPUはグラフィック機能を有しているGシリーズのみなので、Ryzenが出していない安価帯の需要を満たしているCPUと言えます。この辺りはひと昔前のRyzen初期の頃と関係が逆転しています。
Corei 3 9100Fと上位CPUの比較
CPU型番 | 発売日 | 市場価格 |
性能 | ソケット | クロック | ターボ | コア |
スレッド |
Core i3-9100F | 2019/05 | 9000円前後 | 3.7 | LGA1151 | 3.6GHz | 4.2GHz | 4 | 4 |
Corei5-9400F | 2019/02 | 15000円前後 | 4.0 | LGA1151 | 2.9GHz | 4.1GHz | 6 | 6 |
Corei5-9600KF | 2019/03 | 25000円前後 | 5.4 | LGA1151 | 3.7GHz | 4.6GHz | 6 | 6 |
Corei7-9700KF | 2019/03 | 45000円前後 | 6.2 | LGA1151 | 3.6GHz | 4.9GHz | 8 | 8 |
Corei9-9900KF | 2019/03 | 55000円前後 | 7.0 | LGA1151 | 3.6GHz | 5.0GHz | 8 | 16 |
語尾にFが付くCPUは今年に入ってIntelから大量投入されました。特徴は総じてグラフィック機能が付いておらず、価格が通常の物と比べて少しやすくなっている所です。かなり中途半端でRyzenを意識してこのような形になっていますが、正直9600~9900の物は既にあるグラフィック機能付きの従来の物と価格も性能もほとんど変わらないので、従来のグラフィック機能付きの物の方が売れています。なぜこのような結果になったのかというと、需給の問題やRyzenの躍進など様々な問題が合わさっています。
また9600~9900のFシリーズはあまり売れていないので在庫状況なども不安定なのであまりオススメしていませんでした。ところがこのCorei5-9400FやCore i3-9100Fは9600~9900モデルのように従来のグラフィック機能付きのモデルが先行で発売され、ヒットしている訳ではありませんでした。性能を見ても最初からグラフィックボードを省く構成で、価格もIntelでは当時ありえないような2万円を切る安価でした。Core i3-9100Fも1.2万円程。
この辺りの安価帯で4~6コアで高クロックのそこそこ使えるCPUをIntelは今まで出してこなかったので市場ではすぐに話題になりましたし、当時のRyzenのシングルコアの弱さを付いて、AMDが丁度作っていない用途と価格帯を狙ったCPUなので、今売れているような形です。
Corei 3 9100FとRyzen 2600の比較
同価格帯のRyzen5-2600と比べるとシングル性能では勝っており、マルチ性能では負けています。ゲーム目的の場合は安いのでオススメ。
Corei 3 9100FとRyzen 3600の比較
Ryzen 5 3600辺りには流石に敵わないです。+1.5万円ほどで買えるので予算がある場合はこの辺りの汎用性が高いCPUをかっておくと4~5年は使えます。
Corei 3 9100Fと9400Fの比較
Corei5-9400Fと比べた場合は全体的に性能が向上します。最近値下がりして1.5万円台で買えるようになったので、Core i3-9100Fに+5000円程で購入できます。配信やマルチコア用途のゲームをする場合は断然こちらがオススメ
Corei 3 9100Fと9600Kの比較
予算がある場合はCorei5-9600Kがオススメで、このクラスから何をするにしても不自由なく作業ができるラインと言えます。最近はかなり値下がりして2.5万円ほどで購入可能です。ゲーム用途ではRyzen 5 3600よりもCorei5-9600Kを購入する人も多く、シングルコア性能に優れています。
Corei 3 9100Fまとめ
Core i3-9100Fは安価にこだわってゲーム用に構成するにはコスパが良いCPUです。ただ配信やクリエイティブ目的では厳しいので最低でもCorei5-9400F以上、可能ならCorei5-9600K辺りを入れるのがオススメです。
CPU自体が1万円程度なので汎用性は高くないです。もう1.5万円出すとCorei5-9600KやRyzen 5 3600辺りが買えるので、ゲーム目的ならCorei5-9600K、Ryzen 5 3600クリエイティブ目的ならRyzen 5 3600などを入れると何をするにしても不自由は無いです。
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