Amazon期間限定セール!開催中👉

NVIDIA RTX 4070,4070Ti 性能比較ベンチマーク

GeForce RTX 4070,4070Ti 性能情報

Nvidia GeForce RTX 4070 Ti は「12GB RTX 4080」として開発されていたグラフィックボードです。当初は「RTX 4080」はメモリ容量が16GBのモデルと、それよりも各パーツの性能をやや抑えた12GBのモデルの2パターンを発売する予定となっていました。しかし様々な問題から12GBのRTX 4080は発売中止となり、代わりに「RTX 4070Ti」とリネームされての発売となりました。性能的には3090Ti程度で13万円前後なのでコスパが高いです。

またその直後にRTX 4070も発売されました。RTX4070の特徴はOCモデルがPCIe5.0の新型電源ピンなのですが、無印のものは従来の8ピンのモデルが多く、性能は3080と同程度なのですがワットパフォーマンスが測定方法にもよりますが20~30%ほど改善されています。10万円を切るモデルも多く、次期主力候補のGPUとなるでしょう。個人的には4070Tiの方がコスパが高くおすすめです。

最新世代という事もあり性能に特化しているRTX4000シリーズですが、その中では性能を重視しつつも2023年3月現在最も手が届きやすいモデルのグラフィックボードとなっている「RTX 4070Ti」。その中身は果たしていかほどの物か基本仕様・ゲーミング性能・消費電力という3つの観点から掘り下げていきます。

RTX 4070,4070Ti 基本性能

RTX 4070Tiのスペックを表にまとめました。比較用に他のGPUも記載してあります。

価格 シェーダー数 コアクロック ブーストクロック GPU メモリ仕様
RTX 2080 $380 2944 1515 MHz 1710 MHz TU104 8 GB, GDDR6, 256-bit
RTX 3060 Ti $410 4864 1410 MHz 1665 MHz GA104 8 GB, GDDR6, 256-bit
RX 6700 XT $360 2560 2424 MHz 2581 MHz Navi 22 12 GB, GDDR6, 192-bit
RX 6750 XT $470 2560 2495 MHz 2600 MHz Navi 22 12 GB, GDDR6, 192-bit
RTX 2080 Ti $600 4352 1350 MHz 1545 MHz TU102 11 GB, GDDR6, 352-bit
RTX 3070 $500 5888 1500 MHz 1725 MHz GA104 8 GB, GDDR6, 256-bit
RTX 3070 Ti $600 6144 1575 MHz 1770 MHz GA104 8 GB, GDDR6X, 256-bit
RTX 4070 $599 5888 1920 MHz 2475 MHz AD104 12 GB, GDDR6X, 192-bit
RX 6800 $510 3840 1815 MHz 2105 MHz Navi 21 16 GB, GDDR6, 256-bit
RX 6800 XT $650 4608 2015 MHz 2250 MHz Navi 21 16 GB, GDDR6, 256-bit
RTX 3080 $750 8704 1440 MHz 1710 MHz GA102 10 GB, GDDR6X, 320-bit
RTX 3080 Ti $950 10240 1365 MHz 1665 MHz GA102 12 GB, GDDR6X, 384-bit
RX 6900 XT $700 5120 2015 MHz 2250 MHz Navi 21 16 GB, GDDR6, 256-bit
RX 6950 XT $800 5120 2100 MHz 2310 MHz Navi 21 16 GB, GDDR6, 256-bit
RTX 3090 $950 10496 1395 MHz 1695 MHz GA102 24 GB, GDDR6X, 384-bit
RTX 4070 Ti $800 7680 2310 MHz 2610 MHz AD104 12 GB, GDDR6X, 192-bit
RX 7900 XT $900 5376 2000 MHz 2400 MHz Navi 31 20 GB, GDDR6, 320-bit
RTX 3090 Ti $1400 10752 1560 MHz 1950 MHz GA102 24 GB, GDDR6X, 384-bit
RTX 4080 $1200 9728 2205 MHz 2505 MHz AD103 16 GB, GDDR6X, 256-bit
RX 7900 XTX $1000 6144 2300 MHz 2500 MHz Navi 31 24 GB, GDDR6, 384-bit
RTX 4090 $2100 16384 2235 MHz 2520 MHz AD102 24 GB, GDDR6X, 384-bit

主な競合相手は「RTX 4080」ですが、それと比較すると「RTX 4070Ti」はまず価格がおよそ3割ほど安くなっていて手が届きやすくなっています。続いて技術的な仕様ですが、AD104シリコンをベースに7680個のCUDAコアが搭載されています。これはRTX 4080と比較すると搭載コアが21%少ない数となっており、この部分が価格と性能に大きな影響を及ぼしている部分と言えるでしょう。代わりに動作クロックが4%高められていますが、こちらの影響は微々たるものです。

RTX 4070 Tiは、「Ada Lovelace」グラフィックスアーキテクチャのモデルの内3番目に位置する 5 nm の「AD104」を搭載しています。このSKUは最大で60個のストリーミング・マルチプロセッサ(SM)を有効にし、これは7680 CUDAコア、60 RTコア、240 Tensorコア、240 TMUs、80 ROPsに相当します。このグラフィックボードは192bitのメモリバスに12GBのGDDR6Xメモリを搭載し、21Gbpsで動作するため、メモリ帯域幅は504GB/秒になります(これはRTX 4090のちょうど半分、RTX 3080の3分の2に相当)。NVIDIAは今回の「Ada Lovelace」でより大きなキャッシュを各積層に配置することにより、アーキテクチャレベルでメモリサブシステムを改善しました。

また上記の表には記載されていませんが、RTX4000シリーズを語る上で欠かせない独自技術が、今世代から追加されたフレームレート向上技術である「DLSS 3」です。DLSS 3とはAIフレーム生成と呼ばれる、同等のグラフィック品質を保ったままフレームレートを最大2倍に引き上げる事が可能な新機能の事です。DLSS 2 のすべての機能に加え、AI超解像 (低解像度フレームを最小限の品質損失でネイティブ解像度にスケールアップする技術) を備えています。DLSS 3では、交互に表示されるすべてのフレームが、前のレンダリングフレームの複製ではなく、AIによって生成されます。これは、オプティカル・フロー・アクセラレータ(OFA)と呼ばれるハードウェアコンポーネントが、NVIDIAがオプティカル・フロー・フィールドと呼ぶものを作成することによって、次のフレームがどのように見えるかを予測する手助けをするため、RTX4000番台でのみ実行可能な技術となっています。OFAは、DLSS 3アルゴリズムが、急速に変化する3Dシーン(レースシミュレーションなど)において、静的なオブジェクトによって混乱しないようにするものです。このプロセスは、第4世代TensorコアのFP8演算フォーマットによってもたらされた性能の上昇に大きく依存しています。DLSS 3の3つ目の重要な要素はReflexです。レンダリングキューをゼロにすることで、ReflexはDLSS 3のシステム遅延を許容できる範囲に収め、レンダリングキューがアップスケーラーを混乱させないようにするために重要な役割を担っています。OFAと第4世代Tensorコアの組み合わせが、DLSS 3を使用するためにAdaアーキテクチャが必要な理由であり、古いアーキテクチャでは動作しない理由です。

RTX 4070,4070Ti ゲーミング性能

それでは、RTX 4070Tiのベンチマーク結果をチェックしていきましょう。軽量級作品はCivilization6、Doom Eternalから始まり、重量級作品のELDEN RING、ウォッチドッグス レギオンまで、20作品ほどのゲームのフレームレートの平均値をまとめた結果が以下の通りです。解像度別にフルHD、WQHD、4Kとなっています。
なお、テスト用マシンの構成は次の通りです。

  • CPU:Intel Core i9-13900K
  • マザーボード:Z790
  • メモリー:DDR5-6000MHz 16GB×2

1920×1080(フルHD)

モデル 平均フレームレート
RX 6800 16GB
150.4
RTX 3070Ti 8GB
153.8
RTX 4070 12GB
177.0
RTX 3080 10GB
178.7
RX 6800 XT 16GB
184.6
RX 6900 XT 16GB
193.8
RTX 3090 24GB
195.9
RTX 3090Ti 24GB
211.0
RTX 4070Ti 12GB
219.2
RX 7900 XT 20GB
228.6
RTX 4080 16GB
250.9
RX 7900XTX 24GB
251.7
RTX 4090 24GB
279.1

フルHDでの集計結果がこちらです。ゲーマーがよく使用するモニターと言えばリフレッシュレート144Hzのモデルですが、いずれも大幅に超えてきています。競技系シューターをプレイしていて240Hzや360Hzのモニターを使っているという方であればその恩恵に預かれる方もいますが、基本的には最上位クラスのグラボになってくるとフルHD用として使うには過剰なスペックと言えるでしょう。

そして4070Tiの性能ですが、前世代のフラッグシップモデルである3090Tiを越える結果を叩き出しています。3090Tiの発売当初の価格が25万円前後、4070Tiが12万円前後と考えると驚異的なコスパです。今でこそ3090Tiの価格も値下がりしてはいますがそれでも日本円で約26万円から、4070Tiは12.7万円から販売されているためフルHDでのゲームでは前世代を置き去りにしていると言っていいでしょう。ただし、購入の際はハイスペックなモニターも揃えなければいけない点には注意です。

4070は3080程度のフレームレートを出すことができます。10万円を切る値段でほぼ3080と同じような立ち位置です。

2560×1440 (WQHD)

型番 平均フレームレート
RTX 3070Ti 8GB
117.8
RX 6800 16GB
120.6
RTX 4070 12GB
139.5
RTX 3080 10GB
139.7
RX 6800 XT 16GB
142.2
RX 6900 XT 16GB
151.4
RTX 3090 24GB
156.0
RTX 4070Ti 12GB
170.4
RTX 3090Ti 24GB
171.8
RX 7900 XT 20GB
183.7
RTX 4080 16GB
202.9
RX 7900XTX 24GB
205.5
RTX 4090 24GB
242.4

WQHD解像度はフルHDと4Kの中間といった画質で、フルHDでは性能を持て余してしまうけど4Kは滑らかに動作させられないという場合によく用いられる解像度です。この解像度になってくると4070Tiと3090Tiはわずかな差ではあるものの逆転される結果となります。ただし値段の差を考慮すると性能差自体は大した開きではなく、また十分滑らかに動作させることが可能であることから、4070TiはWQHD解像度でも十分使用に耐える製品と言えます。

4070も先ほどと同じようなスコアと序列です。

3840×2160 (4K)

型番 フレームレート
RTX 3070Ti 8GB
70.0
RX 6800 16GB
71.3
RX 6800 XT 16GB
82.6
RTX 3080 10GB
85.2
RTX 4070 12GB
86.5
RX 6900 XT 16GB
88.5
RTX 3090 24GB
96.1
RTX 4070Ti 12GB
98.9
RX 7900 XT 20GB
108.4
RTX 3090Ti 24GB
108.9
RTX 4080 16GB
124.4
RX 7900XTX 24GB
128.7
RTX 4090 24GB
158.7

高解像度の代表例、4070Tiの4K画質でのフレームレートを比較した場合は以上のようになります。RTX 3090Tiとの差はさらに広がり、どちらかと言うとRTX 3090に近い性能となりました。前世代までの「××70(Ti)」と名の付くモデルは、フルHD画質では上位モデルにも引けを取らない性能と価格のバランスではあるものの高解像度になってくると力不足が目立つ、という特徴がありましたが、4070Tiもそれに倣った結果となっています。もちろん前世代と比較した際のコスパに関して優れていることは間違いありませんが、4K画質でのプレイをメインに考えているユーザーがあえて4070Tiを選ぶ理由があるとは考えにくいです。しかし「当面はフルHD・WQHDでプレイする予定だけど、4Kゲーミングもちょっと興味はある…」という方であれば、ベストマッチのモデルと言えます。

4070も同様のスペックですが4K解像度の付近から3080を上回るスコアを出すことができます。

RTX 4070,4070Ti レイトレーシング性能

モデル 性能値(フルHD解像度)
RX 6800 16GB
56%
RX 6800 XT 16GB
65%
RTX 3070Ti 8GB
65%
RX 6900 XT 16GB
70%
RTX 4070 12GB
78%
RTX 3080 10GB
79%
RX 7900 XT 20GB
89%
RTX 3090 24GB
89%
RTX 3090Ti 24GB
98%
RTX 4070Ti 12GB
100%
RX 7900XTX 24GB
100%
RTX 4080 16GB
117%
RTX 4090 24GB
138%

4070Tiのレイトレ性能は3090Tiより若干上でRadeonのハイエンド7900XTXと同じくらいです。レイトレ自体はゲームであまり使用しませんが旧3000番台のハイエンドより高い性能なので4000番台の性能の高さがうかがえます。Radeonと比較するとハイエンドと同じくらいの性能なので優秀と言えるでしょう。

RTX 4070,4070Ti DLSS性能

モデル 性能値(フルHD解像度)
RTX 3070Ti 8GB
77FPS
RTX 3080 10GB
98FPS
RTX 4070 12GB
99FPS
RTX 3090 24GB
109FPS
RTX 4070Ti 12GB
117FPS
RTX 4080 16GB
146FPS
RTX 4090 24GB
196FPS

4070TiのDLSS性能は3090よりも高くコスパは非常に高いです。4080等上位のモデルとは流石に差がついていますが、3000番台の主力3080と比較すると20%程度向上している事が分かります。DLSSは対応しているゲームだと高解像度になってくるほど効果を発揮します。4070Tiくらいの性能だとプロゲーマーの強い味方になってくれるでしょう。

4070のDLSS性能は3080とほとんど変わりません。3070Tiよりは明確に向上しているでしょう。

RTX 4070,4070Ti 消費電力比較

各グラフィックボードのゲーム時の消費電力を計測し、リストアップしたものが以下の通りです。

モデル 消費電力
RX 6800 16GB
235W
RTX 4070 12GB
251W
RTX 4070Ti 12GB
273W
RX 6800 XT 16GB
298W
RTX 3070Ti 8GB
302W
RTX 4080 16GB
304W
RX 6900 XT 16GB
305W
RX 7900 XT 20GB
320W
RTX 3080 10GB
336W
RX 7900XTX 24GB
356W
RTX 3090 24GB
368W
RTX 4090 24GB
411W
RTX 3090Ti 24GB
537W

消費電力に関しては前世代から大幅な性能向上が見られます。特にフルHD解像度でのライバルとなるRTX 3090や3090Tiと比較すると圧倒的な消費電力の少なさとなり、ワットパフォーマンスの大きな向上が示されています。この消費電力であれば、CPU側の消費電力にもよりますが650W~750Wの電源があれば問題なく稼働させることが可能で、かなり高効率のグラフィックボードと言えるでしょう。

4070のワットパフォーマンスは同性能の3080より20~30%前後改善されています。実際の性能面ではほとんど差が無かったのですが、この消費電力の部分だけは大きく改善されていて3080よりも4070を購入した方がいいメリットはここにあるでしょう。

まとめ

以上のデータをまとめると、RTX 4070 Ti は、1440p で細部まで精彩に表現できるゲームにおいて最適です。フルHDにおいてはもはや過剰ともいえる性能を発揮できているほか、WQHDでもレイトレーシングがオフであれば、120 Hz以上の高リフレッシュレートモニターでもスペックをフルに使いきれる程度のフレームレートを出すことが可能です。またレイトレーシングをオンにすると、DLSS がなくても60以上、オプションでDLSS 3をオンにすれば120オーバーのフレームレートを簡単に達成することも可能です。4K解像度においては、このカードはしっかりとしたゲーム体験を提供するのに十分に機能しますが、重量級のゲームの一部では、60fpsを達成するためにはグラフィック設定を調整する必要があります。Radeon RX 7900 XT と RTX 3090 Ti は WQHD解像度においては4070 Ti とほぼ同じパフォーマンスですが、4K解像度ではかなり優れた描画処理を行うため、4Kでのゲームプレイを主軸に置いているのであれば単純な性能ではまだこちらに軍配が上がります。

同世代の似たような性能を持つグラフィックボードであるRTX 4070 Ti と RX 7900 XT をWQHD解像度でレイトレーシングをオフにして比較すると、AMDグラフィックボードのパフォーマンスがわずかに高く、7% 有利です。RTX 4070 Ti は、RTX 3090 Ti のパフォーマンスとほぼ同じです。また前世代のモデルであるRTX 3070 Tiと比較すると、45%もの性能向上に成功しており、これは目を見張るべき点と言えるでしょう。上位帯のグラフィックボードと比較するとRTX 4080 は 18% 、Radeon RX 7900 XTX は 20%、ベンチマークテストのスコアに差を付けています。そして近年最も人気のあるカードの 1 つである RTX 3080 および RX 6800 XT よりもスコアで上回っています。

コスパの面では4070Tiは現在約12万円程度の価格で販売されており、同レベルの性能を持つ比較対象RTX3090Tiと比べると安価でしょう。廃版になるRTX 3080は10万円程度で全世代のモデルで最も人気が高かったですが、今の所4070Tiはその後継機となるような位置付けです。ただ前世代のグラフィックボードを圧倒する性能を持つ上位モデルRTX 4090ほどの性能は無いのでハイエンドを求める場合、乗り換え需要はやや弱めとなっています。特に現時点ではRTX4000シリーズはひたすらに性能を追求したいハイエンドユーザーのための製品と言えるため、そういった面でも性能をアピールするにはやや弱いです。
更にコスパを追求するのであれば大きく値下がりしている3000番台のモデルを購入するか、今後発売されるであろうミドルモデルの4000番台を待つのがおすすめです。

参考
https://www.tomshardware.com/
https://www.techspot.com/
https://www.techpowerup.com/
https://videocardz.com/